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王子のハカリゴト (1)

メガネ良し。


おさげ髪良し!


私は教室へ入った。


「利奈・・・遅刻なんて珍しいね」


教室に入ると真っ先に香織が声をかけてくれた。


「ん・・・歯医者行ってきた」


ごめんね香織・・・私嘘ばっかりだ。


「次、教室移動だよ。行こ?」




英語の授業に使われる視聴覚教室は3年生の教室がある校舎の2階にある。


クラスメイトは“漣様”に偶然会えないかと期待している。


私は脇目も振らずに真っ直ぐ前を向いて歩いた。


教室につくと携帯が震えた・・・


“昨日の夜の事・・・兄貴のかわりに尋問するから”


そういえば一緒にいた史兄様には何も聞かれなかった。と思い出したけれど、・・・冗談じゃないよ漣兄様、ファンクラブのお姉さま方の存在があるから、学校の中での接触は極力避けたい。


逃げよう・・・


「そういえば、今朝も魔女狩りすごかったよ~!利奈も指輪していたほうが安全だって・・・ってしているね?サイズ直ししなかったの?」


香織が私の手を見た。


「うん・・・変な疑いかけられたくないからね・・・サイズ直しは騒ぎが落ち着いてからにする」


1つから2つに増えたリングは私の胸元にある。


制服を着崩さなければリングは見えない。

体育の時だけ外せば魔女狩りにも引っかからないだろう。


兄様達が私の事を思ってつけてくれた“お守り”のリングを外したくなかった。





授業が終わり、そそくさと教室を出た。


兄様が“尋問する”と言ったらすべてを言うまで絶対に引き下がらない。


例外はあの事故の時だけ。


それ以外で兄様から逃れられたことはない。



中学の頃も、何かあると待ち伏せや拉致まがいのことは平気でされてきた。

そんな過去があるから3年生の教室がある校舎から早く離れたかった。


「利奈・・・待ってよ!」


急いで階段を降りようとした私は手すりに手をかけて香織の声に振り返った。


「ごめんね香織・・・」


焦って香織を置いて行こうとしてしまっていた。



「利奈!危ないよ!」



「え?」



何が?と聞こうとしたら、ドン!と肩がぶつかり私の体はぐらりと揺れた。



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