表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/78

第24話 ゲーム外のイベント

 翌日、獣の鳴き声などが響き始めた事もあって、早い時間に目を覚ます。

 ティリアは俺よりも早く目が覚めたらしく、昨夜の疲れなども残っていない様でほっとする。


 濡れた防具も無事に乾いた様で、俺達は朝食を摂りつつ、昨日の成果と今日の予定について話し合っていた。


「……うん。虹色の宝石(レインボージュエル)が3つと、虹色の羽(レインボーフェザー)が50本か。まずまずかな」

「凄いです。どちらも、ほとんど目にする事が出来ないアイテムなのに……」


 ティリアは美しい宝石と羽を見て、目をキラキラさせていたけれど、俺はこれらの売却益と、ゲームクリアまで必要となる金額を天秤に掛けて計算していく。


「……念のため、今日は森を抜けながら、途中で一狩りして行こう」

「分かりました。その後はどうします?」

「一旦は王都に戻って、また依頼を探そう。サエルミラの店なら、これらのアイテムも取り扱えるだろうし」


 俺の言葉を聞いて、ティリアは虹色の宝石と羽に少し名残惜しそうにしつつも頷く。


 午前中に森を抜けられれば、その日のうちに王都に戻れるはずなので、俺達は急ピッチで準備をして、森を抜けるルートへ向けて出発する。

 その道中で、昨日に引き続きギガントピテクスと闇魔道士に遭遇したので、最後のケツァール狩りを行った。


 ガルダ山とは違い、森林の中にはまだまだケツァールが残っている様で、今回も安定して狩る事が出来た。

 あるいは、昨日よりレベルが上がっている事もあって、狩りのペースは一番良かったかもしれない。


 狩りを終えた後は、ドロップアイテムの拾い漏れが無い事を確認して、森の出口へと急ぐ。

 やがて、森の出口へ到達すると、予定通りの場所に抜けられた様で、すぐに翡翠と合流する事が出来た。



 その後はすぐに翡翠に騎乗して、王都を目指して羽ばたく。

 結構ギリギリな時間になっていたので先を急ごうとしたところ、突然ティリアから待ったが掛かった。


「フェリクスさん! あそこで人が魔物に襲われています!」

「何処……あれか!」


 そう言ってティリアの指差す先を見ると、三名の旅人が白色の巨大な人狼の魔物の群れに襲われていた。

 彼らは運悪くライカンスロープの群れに出くわしたらしく、高レベルの冒険者でもなければ生き残るのは厳しいだろう。


 一旦気付くと見捨てる事も出来ないので、翡翠に頼んで進路を変え、現場へと急行する。

 三人のうち、一人は腕の立つ剣士だった様で、何とかライカンスロープの攻撃を凌いでいて、ギリギリながら三人とも生き長らえている状態だった。


「加勢します! ティリアは回復を!」

「はい、[上級回復(エルダーヒール)]!」


 三人の傷は相当深く、ティリアは躊躇なく[上級回復(エルダーヒール)]で回復を行う。

 その間に、ライカンスロープが襲い掛かろうとしていたのを見て、俺は先手を打って相対し、一刀のもとにその首を刎ねた。

 ガルダ山からカラルスの大森林でのレベル上げの効果は相当な様で、ライカンスロープを全く苦にしない自分に驚きつつ、残りの人狼共に警告する。


「ここで退かないなら殺す」


 俺の殺気を受け、ライカンスロープ共は一瞬怯んだけど、それが恥だと言う様に襲い掛かって来る。

 しかし、十分に鍛えた俺との実力差ははっきりしていて、俺は残りの人狼共も一刀のもとに切り伏せた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ