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神戦

「あはは! さっきは良くも虚仮にしてくれたね…

 次は絶対に殺す…!」

「はぁ、一番強い炎神抜きであなた達に何ができるっていうの?」

「相変わらず口の減らへんアホたれやね

 1度大敗した雑魚神はいちびらへん方がええと思いまっせ」

「風神、ヨロウラドミール・シルヴェストリ…

 未だにあなたの言葉は本当によく分からないね…」

「あっはは! サタナったらいつの間にそんな表情が

 できるようになったの!? その憎悪に満ちた顔… いいわぁ…」

「相変わらずくそみたいな思考回路だね… 

 水神、フィナロメナオモッカ・ケミポンゼ…」

「そんな名前じゃなくてモカちゃんって呼んでっていつも言ってるでしょ!」

「うるさいガキは引っ込んでおけ!

 天神様よぉ、どうやったら俺らに勝てると思っているんだ? あぁ?」

「地神、フティちゃん…」

「てめぇ! その呼び名で呼ぶなって言ってるだろうが!

 俺の名前はニャイラクラフティ・ベイリアルだ!

 二度と間違えるな!」

「さて、こうやって4神がそろったわけだけど…

 これでも君に勝算があるっていうのかい?」

「もちろん、我が子に2度負けるのは親失格だからね!」

「その親気取りええ加減せんとき!」

「やめないよ! 巡り巡っていろんな人に迷惑をかけた

 あなた達を私は絶対に許さない!」

「あぁ? 結局やったのはガラべドロだろうが!」

「あの子にそうさせたのはあなた達でしょう!

 絶対に許さないよ! ミルイルエラム!」


そうしてサタナの攻撃がフティに直撃したのと同時に

第二次神戦のゴングは再びこの地に鳴り響いた


「俺が行く! お前らは援護に回りやがれ!」

「いいや君は天神の攻撃をもろに受けたんだ! 僕が行くよ!」

「あぁ? この程度どうってことはない! ひっこめ!」

「君が引っ込め!」

「こんな具合で一回でも勝てたことが信じられない…

 トルケムガーレ!」

「呆れよったわ、これならウチが行く方が早そうやね…

 ルフトロライエショット!」

「ガメグドイド!」


『サタナの上耐撃魔法(ガメグドイド)

 サタナの周りに強固なバリアが現れた!』

『モカの神水魔法(トルケムガーレ)

 ヨロウの神風弓技ルフトロライエショット

 弱点!抵抗!サタナに385ダメージ!』


無慈悲なモカの魔法とヨロウの弓は確かにサタナの体を貫いたはずだったが

そこに少女は何事もなく立っていた


「流石! 流石はサタナだ! 僕の戦闘欲求を満たしてくれるのは

 君しかいない!」

「遠回しに私らを馬鹿にしないでくれる!?」

「本当にあの子の戦闘狂っぷりはなんとかならないかな…

 オルグログラム!」


『サタナの神闇魔法(オルグログラム)

 キャルに379ダメージ!』


サタナが放つ闇の魔弾は飛び回るキャルを光速で追い回した後

至近距離で大爆発を起こしキャルを地に落とした


「流石に無策に突っ込むのは無理があんねん

 相手は衰えていても天神であることには変わらへんのやから」

「そういえば、あいつの周りでうろちょろしていたはずの

 天龍と虚龍はどこに行った?」

「そういえばいないね、だから戦いやすかったわけだ」

「ということは…」


そう言ったかと思えば彼らは各々の守護龍を呼び寄せる

地上から鉄龍、空中から風龍、湖中から水龍、地中から地龍が猛攻撃を始めた


「これは… 流石に厳しいな…」

「モガロンド! ガメグランドルブレス!」

「タッカルテ! ルフトロライエブレス!」

「オーメイル! トルケムガーレブレス!」

「ワグコアン! ケドイドンガラブレス!」

「ミルイルエラムゥゥゥ!!!」


サタナは出現させた多量の天属性のマナを自身の正面に集め障壁を作り出す

障壁に4色のブレスがぶつかり障壁はメキメキと悲鳴を上げる


「まずい…!」


サタナが障壁の修復に意識を持っていかれたその瞬間

はるか上空から2人は既に攻撃を仕掛けていた


「今だ! ケドイドンガラの拳!」

「うん! ガメグランドル斬!」


『フティの神地体技(ケドイドンガラの拳)

 ヨロウの神鉄剣技(ガメグランドル斬)

 弱点!抵抗!サタナに419ダメージ!』


2人の連携攻撃は容赦なくサタナの体を地面にたたきつけた

サタナが落ちた地面には亀裂が走りその威力を窺わせる


「がはっ…!」

「行くよヨロウ! トルケムガーレ!」

「任しとき! トルケムガーレショット!」


『モカの神水魔法(トルケムガーレ)

 ヨロウの神風弓技ルフトロライエショット

 弱点!抵抗!サタナに373ダメージ!』


サタナが埋まっている穴にモカとヨロウは追撃を加え

切り裂かれた大地からはまばゆい光が立ち上がる


「まだまだ! ミルイルエラム!」


しかし関係ないとでもいうように

サタナは上空に飛び上がりフティ目掛けて魔法を放った


「まだ動けるのか… 化け物がぁぁぁ!!!」


『サタナの神天魔法(ミルイルエラム)

 弱点!フティに429ダメージ!』


サタナの放った天属性の槍はフティの体を確実に貫いた


「フティ! 大丈夫なん?」

「だからその名前で呼ぶな…!」


威勢だけは良いがサタナの攻撃を2回ももろに受けていることもあって

フティの足元はふらついておりまともに拳をふるえる状態ではなかった


「フティ…!」

「さてと… 一番厄介なフティちゃんをやったし

 気になってたことを一つ聞いていい?」

「なに?」

「炎神… セヴェリオハーラン・ナセンジェルエはどうしたの?」

「君も知っての通り彼は死んだよ?

 君だってさっき僕たちは4人だと言ったじゃないか」

「あれはあなた達に乗ってあげただけ

 さっきここに降り立った光は5色だった… は… ず…?」


そう言いかけたサタナの脇腹は何者かによって切り裂かれていた

見る見るうちにサタナの持つマナ量が減っていく


『ランの神炎牙技イデガラームドファング

 弱点!抵抗!サタナに493ダメージ!

 サタナは倒れた!』


「ナイスタイミング! ラン!」

「不意打ちはあまり好きではないが、まぁ仕方がない」

「あな… たたち…」


そうしてサタナの意識は闇に染まっていった


挿絵(By みてみん)


地図→https://www.pixiv.net/artworks/113134224

次回は11月5日です

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