猫令嬢の朝。
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次の日の朝。
リリーはくぁっと伸びてあくびをした。
隣を見ると、フロウムがいて、いや、リリーを抱え込んでいて。
パチリといきなり目を覚ました。
「リリー、俺の天使。おはよう」
「にやーん」
こいつ、口説こうとしてるの?
猫相手に本気になる奴なんていないと思いたい。
「リリー様、おはようございます。あ」
ハープがフロウムを見てビックリしている。
「起きてたんですか? 旦那様。いやぁ、珍しいですね〜」
「ディスって楽しいか!」
忘れていたというより、珍しいのだろう。
「にゃー」
とてとてと、ハープに近寄る。
そのリリーを、ハープは抱きかかえた。
「旦那様。昨夜、ベルアリーチェ様に何もしておりませんよね?」
「何もしていないが?」
なにやら、コソコソと話し出した。
「添い寝だけですか?」
「そうだが」
「勘当同然とはいえ、ベルアリーチェ様は公爵家の令嬢であせられるのですよ! 手を出してはいけません」
「分かってる、分かってるから」
そろそろ、リリーのお腹が鳴り出した。
「リリー様! お腹、空きました?」
「にゃ」
くんくんと、ハープの匂いを嗅ぐ。
ハーブのいい匂い。
「急いで準備をして参ります! 旦那様、よろしくお願いします!」
そう言うと、ハープは走っていった。
「慌ただしいなぁ、あいつ。ん?」
じーっと見ているリリーに気づいたらしく、見つめてきた。
「あいつ、幼馴染なんだよ。信頼してるから、お前に付けた」
頭をぐりぐりと撫でられる。
「にゃっ」
嫌いじゃないかも。こういう顔。
ちょっと恥じらいの混じった笑顔。
「にゃー」
「リリー?」
えいっ、とベッドに腰掛けるフロウムの肩に飛び乗った。
「うおっ」
そのまま頭の上を陣取った。
「リリー」
手が伸びてくる。
優しく撫でられて気が緩んだその瞬間。
バンッと、音がした。
「リリー、さ、ま」
「にゃ」
入ってきたのはハープで、その背後には少年が1人。
「お兄様?」
「こちらの屋敷ではなく、別邸でお父様たちと暮らしていたのでは? ムーン」
どうやら、ムーンというらしい。
フロウムの弟のようだ。
「にゃ?」
「リリー様は引き取りますね〜」
「あ、おい、ハープ!」
急に引き剥がされてびっくりしたのかな?
「にゃーん」
リリーはお腹が空いて限界だった。
そのあと、昨日の夜と同じものを食べて、リリーは散歩をする。とは言っても、お家の中だけだけど。広すぎるけど。
歩くだけで大変、
フロウムは仕事をしているらしい。
興味は、そんなに無い。
という訳で、リリーは部屋に戻り、疲れていたのでフロウムのベッドを占領して寝ます。
おやすみなさい。
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いやぁ、突然のフロウムの弟でしたねー。次のお話を楽しみにしておいてください〜!




