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第八話 プレミアムチケットだよ

ナナはチケットの事を聞いた。


「あ、まぁ明日見に行ってみようよ。アップルギルドに、あるかも知れないじゃん」

俺はそうナナに向かって言う。

窓を開けていたので夜の静かな風が部屋の中に入る。

そのとき、


「やあ、君たち困ってるような顔をしてるね」

声の方を見ると窓際に座る黒フード男が居た。



「な!黒フード男」

俺たちは武器を構える。


男は立ち上がり、


「怖いもの出さないでよ。僕はアイテムを渡しに来たんだから」

黒フード男はそう言って、何かを俺に渡す。


「おっと、これ。船のプレミアムチケットだ。

いつでも、船に乗れるチケットだよ」

俺はナナに向かって言う。


「でもどうして」

ナナは黒フード男の方を見る。



「君たちが今必要かなって思っただけさ。

それじゃあ僕はこの辺で」

黒フード男は窓からすっと出ていった。


「ちょ!」

俺たちは窓を見るともう黒フード男は居ない。

速くねぇか?何て速さだよ。



「でもさ、これでマンナカ大陸に行けるね!」

ナナは嬉しそうな顔をしてアイテムボックスの中にしまい、ベッドに寝ころんだ。



「そうだな。さっさと寝ようか」

俺もベッドにもぐり、眠りにつこうとする。

それにしても、黒フード男。敵なのか見方なのか。いずれ分かるのかな。


そうして俺たちは眠りについた。


宿屋屋根の上


「はぁ~、この二人魔力回復忘れてるよ。

仕方ない。僕が回復させてあげないとね。

魔力ヒール」

フレアは屋根から二人を見つめて魔法を唱える。



「よし、これで魔力は回復した。僕はこれからどうしようかな。

あ、そうだ。あの人たちに会いにでも行こうかな?

でも、お姉ちゃん玉渡すかな?心配だし、僕も陰ながら着いていこうかな」

フレアはそう呟き屋根の上で眠りにつく。



チュンチュン

鳥のさえずりで目を覚ますフレア。


「あ、朝だ!これ着てるから怪しまれるんだよね。よっと!」

フレアは自分に魔法をかける。


すると、黒フードが変わり、どこにでもいる男の人になった。


「よし、これならバレないし、怪しまれないね」

フレアはそう呟くのだった。



その頃二人は、


「よーし、色々と準備したし、早速港に向かおう!」

俺はそうナナに向かって言う。


ナナもうなずき、港へ。



町中を歩く二人。

朝から仕事の人や冒険者で朝なのにも関わらず人が多い。


俺たちは人を避けながら、港へとつく。


すると、いつもの怖い顔をした男が居た。

俺は声をかける。


「あの、マンナカ大陸の船はどれですか?」


男は俺の顔を見て、


「君か。マンナカ大陸行きの船はあれだ。青いラインが入っているだろう。

それだよ」

男の人はそう言った。


「ありがとうございます」

俺たちはお礼をいい、船に乗り込む。


数分後船が汽笛を鳴らす。

ぼー!!


扉が閉まり船が動き出す。



俺たちはいつも通り椅子に座り景色を見る。

船に乗ったらまずは景色でしょ。


「マンナカ大陸ってフレアさんが生まれた大陸だよね。なんかさどきどきしない?」

ナナが俺に向かって言った。


「俺もどきどきしてるよ。

それに会う人がフレアさんのお姉さん何でしょ。

どんな人なのかな?」

俺は期待を膨らませぼーとする。



そうして、船に揺られて、時間が経っていく。

眠くなったので俺は眠りについた。



「お兄ちゃん。お兄ちゃん!」

ナナが呼んでいる。


「うぅ」

俺は目を擦り目を覚ます。


「もう着いたよ。降りよう」

ナナは俺の方を向いてそう言う。



「もう着いたのか。ふわあ~」

俺はあくびをしながら立ち上り、船から降りる。


マンナカ大陸

渚の港



ここは渚の港と呼ばれる港だとさ。

ここは十年以上前はダーククラーケンって言う魔物がいて、港としての役割をしてなかったんだってさ。

ある冒険家が倒したらしいけどね。



俺たちは早速地図を見て、サルル村が近くだとわかった。



「サルル村にいこう」

俺たちは村に向かって歩く。




・・・・・・・・・・・・・・・・



「懐かしいな渚の港。お姉ちゃんどうしてるんだろう」

フレアは近くのベンチで海を見つめながら休憩している。


「おい、お前フレアだろ」

懐かしい声がしたので振り返るとフルルが居た。



「あれどうしてバレたんだ?」

フレアは考える。


「俺くらいになると分かるんだよ。

それより、どうして変装してる?ルルは?」

フルルは静かな声で聞いてきた。


フレアは正直に話す。


「そうか。それで、その二人が過去に戻り、お前も過去に行くのか?」

フルルがフレアに向かって言う。


「行ってもいいけど、過去がおかしくなるからいかない。二人に任せるよ」

フレアはそう言い立ち上がる。


「そうか。まぁ、気をあまり重く背負うなよ。

じゃあな」

フルルはそう言い別れた。


「フルルもな」

フレアは呟き村を目指す。


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あと見てくれている人はありがとうございます。

がんばります。

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