第三話 アレス王国
俺たちはおじさんから金のりんごとアレス王国行きのチケットをもらった。
残りは、あと5つ。
俺たちは船を見つけた。
俺たちは船乗り場を探す。
色んな船があって、どれがどれか分からん。
「あの~」
俺は近くにいた人に声をかける。
「俺になんでしょうか?」
怖い顔つきの人だった。
ひぃ!殺される。
「あ、あの。この、船は、ど、どこでしょうか?」
言葉がガチガチで震える。
「あはは、そんな怖がらんでくれ。
見た目は怖そうに見えるが優しい心の持ち主だ。この船ならあれだ」
男の人は指差す。
その方角に赤いラインの入った船がある。
「ありがとうございます」
俺たちはペコリと頭を下げる。
なんだ、いい人なのか。
俺たちは教えてくれた船に乗り込む。
船なんて乗ったことないから少しワクワクもある。
「船なんて初めてだね。どんな王国何だろうね」
ナナも少し嬉しそう。
俺も少し楽しみな訳だ。
ぼー!
船の汽笛が鳴り、扉が閉まる。
中には何人か人が居るくらい。
少ないな。
俺たちは窓に向かって走り窓から外を見る。
水の上を走っている!
鳥も飛んでる。
きれいな水!
俺たちには新しい事だらけだ。
そうして、窓から景色を見たり、椅子に座りながらうとうとした。
すー、すー
俺たちは眠った。
ぼー!とする音に俺たちは目を覚ます。
「は!もう着いたのかな?」
俺は窓から景色を見る。
すると、町が見える。
「あれが町か」
俺はナナを起こし、船が着くまで待つ。
数分後
船が港に着いたようだ。
船の扉が開かれる。
俺たちは船から降りて港でアレス王国の地図を見てみる。
「なるほど、うん!ふむふむ」
俺はそう呟く。
「独り言?」
ナナが聞いてきた。
「あ、ごめん。いこう、アレス町があるそうだ」
俺は近くにあるアレス町へと向かう。
その道中魔物が現れる!
見た目はスライムみたい!
「やるぞ、ナナ」
俺たちは剣を構える!
おりゃー!
俺は剣を振る!
しかし、斬れた感触はあるが!
スライムは斬れた所から再生した。
「え!再生!だと」
俺は驚く。
「私がやる!魔法弾!」
ナナはスライムに向かって弾を撃つ!
バンバン!
スライムは再生することなく消えた。
「はぁ~、なんとかなった」
ナナはへなへなと座る。
俺はナナに近づき
「ありがとなナナ。ナナは最高な俺の妹だ」
俺はナナの頭を撫でる。
「むー、ほめても何も出ないよ」
ナナは頬を膨らませている。
そうしてスライムはナナに倒してもらい、町に着く。
アレス町。
どんな町なのかな?
俺たちは早速町中を探険する。
見た目はアップル町と変わらないのか。
でも、売っているものは全然違う。
俺たちは町中を散策してギルドを目指した。
ギルド前
「きれいギルドだね」
ナナはそう呟く。
「ほんとにきれいだな。新しいのかな?」
俺はそう思い中に入る。
中では受付の人がいたり、冒険者特訓場なんかもある。
それに地下も。でも関係者以外立ち入り禁止って書いてある。
「あの~」
ナナは受付の人に声をかける。
「地味さん。美憂ちゃん、ホントに」
何か呟いている。
聞こえてないのかな?
「あの」
俺が声をかける。
「あ!ごめんなさい。どうしましたか?」
女の人が気づき、俺たちを見る。
「あのアレス王国の魔法瓶ってありますか?」
ナナが必要な物を聞く。
すると女の人は
「アレス王国の魔法瓶?う~ん、地味さんが居てくれたら分かるんだけど、ララちゃん~」
女の人は誰かを呼んだ。
すると、俺たちと同じくらいの子が来た。
「どうしたんですかサクラさん」
ララちゃんと言う人が女の人を見る。
「この子たちがアレス王国の魔法瓶が欲しいらしいんだけど、知ってる?」
女の人がララに聞く。
「う~ん、魔法瓶ねぇ。あ、そうだ。あの子に聞くと分かるかも」
ララちゃんは何か閃き、俺たちを地下に案内する。
ララちゃんは地下に降りると誰かを呼ぶ。
「ミオちゃーん」
ララちゃんが呼ぶと一人の女の子が現れる。
「ま、まさか幽霊か!」
俺はナナの後ろに隠れる。
「あ!ミオちゃん。この子たちがアレス王国の魔法瓶を探しているそうなのよ。分かんない?」
ララちゃんはミオと言う女の子に聞いている。
「アレス王国の魔法瓶ね。あるわよ」
女の子が瓶を見せる。
液体の色が水色だ。
「それこの子達にあげれない?」
ララちゃんが聞く。
「いいけど、そこの二人こちらに」
ミオと言う女の子が手招きする。
俺たちはミオの前に立つ。
するとミオは俺たちの足に手を触れる。
すると、
う!
とんでもない魔力が体を流れる。
この子とんでもない強い子なのか。
「はぁ、はぁ」
俺たちは息を整える。
「よし、もういいよ」
ミオはそう俺たちに向かって言った。
「何をしたんですか?」
ナナがミオに聞く。
ミオは口を開き
「魔力量をあげたんだ。さっきの状態だと魔法を放てるだけの魔力が無かったからな」
と言った。
この人すごい人だな。
そう俺は思った。
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頑張るぜ