第二話 アップル町のアップル図書館
俺たちは町に向かうために歩く。
その道中、いろんな魔物と遭遇したが何とかやっつけられた。
自分で言うのも変だが少し上手くなったのかもしれない。
そうして歩く内に町に着く。
ここはアップル町。りんごが特に取れやすいのでこういう名前の町になったのだと。
「ふわぁ~町に着いた。なぁりんご買っていく?
俺腹へって」
俺はナナに向かって言う。
ナナはクスッと笑い
「いいよ。お兄ちゃんほんとりんご好きだよね。
前なんてりんごだけで1日過ごしたことあった時は驚くよ。
私はりんごだけじゃ満足しないし」
ナナはそう言った。
近くの店でりんごを購入。
コインで払う、りんごは銅のコインが三枚で買えるんだ。
俺とナナはりんごを食べながら町中を散策している。
正直、この町をぶらぶらしていてもつまらない。
だってもう色々と見てるから。
近くの椅子に座る。
「ねぇ、お兄ちゃんはフレアって人に会いたいんだよね。
でも、そんな過去に戻る技とか魔法とかあるのかな?」
ナナが少し考える。
確かに、過去に戻る方法なんて分かんない。
それに分かったとしてももし必要な物があった場合手に入れられるかどうか。
「う~ん、図書館に行ってみよう。俺は本はあんまり好きじゃないがそこなら何か有るかもしれないし」
俺はそう思った。
ナナも賛成してくれた。
「よし、いこう」
俺たちは立ち上がり図書館に向かう。
歩いていると大きな建物が見えた。
これがアップル図書館。
建物の屋根に金のりんごが置いたるとか言われているが都市伝説だろう。
大きい所だな。
俺たちは入り口の扉を開ける。
中は沢山の本棚が並んでいる。
ずらーと見てみるだけでも百以上はある。
やべーこの中から探すんか?
無理だろ。
「これ見つかるかな?」
ナナが俺に向かって言う。
「う~ん、分からん。何日かかるだろう」
俺はため息をはく。
すると、受付のおじさんが来た。
「こんにちは、どんな本を探しているのかな?」
おじさんが声をかけてきた。
見た目は普通のおじさん。
「えっと、過去に戻るための本を探して居るんです」
ナナはおじさんに向かって言う。
するとおじさんはふぅと息をはき、
「過去に戻るかぁ~、なんともそのような本はたぶん無いと思うんだけど。ちょっと待ってね」
そう言いおじさんは
手をパンパンと二回叩く。
すると、すーと本がおじさんの手に飛んできた。
「な、なんですか!お、お化けか」
俺は驚く。
お化けだけは怖いんだ。
「ははは、お化けじゃない。魔法だよ、
図書館に勤められる人はこの特技を持っている人だけなんだ。
その名も本呼び出しってね」
おじさんは笑顔で笑う。
俺たちもつられて笑った。
「これが過去に戻る本ですか?」
ナナがおじさんに向かって言う。
「たぶん、そうだと思うよ。飛んできたってことそう言うことだろうね」
おじさんは俺に本を渡す。
「また、必要な本があれば呼んでくれ。
それでは、また」
おじさんは受け付けに戻っていった。
「なんか、優しいおじさんだね」
ナナはにっこりした顔で俺の方を見る。
「そうだな。早速中を見てみよう」
俺たちは近くの座れる場所に行き、本を開ける。
中身はかなり古いことが書かれてある。
「あ、目次だ」
俺は気づき見てみる。
ふむふむ
じーと見ていくと、は!過去に戻る方法!
と書かれてある。
「過去に戻れるのかな?」
ナナが少し嬉しそう。
「見てみよう」
俺は指定のページを開く。
書かれてある内容はこうだ。
金のりんご1つ、光の玉1つ、アレス王国の魔力瓶、サムサ大陸の雪の結晶1つ。
そして、闇と光が混ざりし剣。
は?
無理じゃん。なにこれ?
アレス王国?どこそれ?
サムサ大陸ってマンナカ大陸の隣だっけ?
それに、何?闇と光が混ざりし剣って意味不明じゃん。
「これ、私無理だと思う。別の大陸の物なんて」
ナナは少しがっかりする。
悲しみの目だ。
「ナナ、大丈夫!見つかるよきっと!
俺を信じるんだなんとかなる」
俺はナナを元気づかせる。
「ほんとかな?だって私たちこの大陸から出たこと無いんだよ。
無理だよ」
ナナはがっかりしている。
見つけられた本の内容がこれだとな。
「まぁ、おじさんに聞いてみよう」
俺はナナの手を握り
おじさんの所に向かう。
「あれ?君たちか。どうしたんだい?」
おじさんが聞いてきた。
俺は本の内容をおじさんに話す。
「う~ん、これはすごい物がいるな。
まぁ、金のりんごはある。はい」
おじさんは金色に光るりんごを渡す。
「こ、これは?」
俺とナナは驚く。
「実はこの図書館の屋根に金のりんごがなぜかあるんだ。取ってもまたある。
だから、あげるよ」
おじさんはそう言った。
へぇ~都市伝説ではないんだな。
「ありがとうございます」
ナナと俺は頭を下げる。
金のりんごをアイテムボックスの中に入れる。
「あ、そうだ。アレス王国だよね。これも」
おじさんはなんとアレス王国行きと書かれてある船のチケットを渡してきた。
「え?どうしてここまで」
ナナはおじさんに聞く。
「君たちだけだよ。私に話しかけてくれる人だからさ」
おじさんはそう笑顔で言う。
「ありがとうございます」
俺たちはお礼をいい、一様本も借りてアレス王国行きの船乗り場を目指す。
「頑張ろう、お兄ちゃん」
ナナはすっかり笑顔。
「ああ!いこう」
俺たちは船乗り場を目指す。
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