94話 枯れた大地
世界樹から8000km離れた、枯れ果てた大地にてーーー
1人の少女が埋まっている。
「〜〜〜〜ッ! ………け……い………ス!」
枯れ果てた大地ーーーいや、砂の中で捥く。
それを感じ取ったのか、ある人物が砂に手を入れる。
その手は、正確にその少女ーーーアニマの足首を掴んだ。
その人物は、手を大きく振り上げる。
すると、アニマが砂の中から出てくる……が、遠心力でそのまま砂上に背中を打ち付ける。
「痛っ!」
目の前に映るのは黒色の目隠しに白い布の様な衣服を身に着けた女性。
「あっ……ははははははっ! ダッサ! ウケる〜!!」
その人物は、片手で腹を押さえながら大声で私を笑う。
「何スか……貴方…………ッ!」
まさか、この人は……!
でも、何でこんな場所に……!?
その人物はアニマが目を見開くのを確認して、微笑する。
そして、その人物は正体を明かすーーー
「分かっちゃったか〜 まぁ、仕方ないよねぇ〜 一度会ってるしねぇ〜」
改めて名乗ろう、と。
そう言った。
すると、その人物ーーーいや、その女性は黒い犬の様な、狼の様な耳を動かしながら言う。
「やっぱ、少し待っててね」
彼女は、そう言うと指をパチンと鳴らした。
その瞬間、大地が揺れた。
当然といえば、当然ッスね。
それこそが彼女が六大魔神たる所以なんスから……。
「流石ッスね、フラーウス様……!」
「あ、名前知ってた? まぁ、良いや……先にこっちからね〜」
そう言ってフラーウス様は真剣な表情になる。
そして、天に向かって人差し指を向ける。
刹那、蒼天からある人物が降りてくる。
それと同時にフラーウスと呼ばれた人物が呟く。
「ーーー壊緋光」
掌サイズの緋色の光の弾が出現しその人物の元へ飛ぶ。
「何故、本気で戦わないのですか? 冥界神……」
そう訊いてくる者こそ、裁きを司る天使ーーー
「本気? あぁ〜……全ては創意工夫なんだよ〜、司法神」
「……ならばこちらもそう呼ばせて頂きますよ! アズーーー」
「ーーーやっぱ駄目」
手を突き出して1つの光弾を作り出す。
「崩滅閃紫光」
闇を凝縮した様な光の弾がヴァーリと呼ばれた人物の元へ飛び、尾を描く。
刹那、紫色の閃光が起こると、30個程の数に増えていた。
そして、その光弾は彼女を襲うーーー
「ッ! 何なんですか!? もう!」
そう文句を言いながら全弾避けきる。
「魔力解放ーーー審判ッ!」
「そうはさせないよ〜 魔力解放ーーー殲滅!」
刹那、ヴァーリと呼ばれた者は砂上へ墜ちる………筈だった。
何故墜ちなかったか?
簡単な話だ……邪魔が入ったからだ。
邪魔をした人物は金色の長髪を風に靡かせながら、優雅にそして堂々として蒼天に立っている。
その人物は、黄金の鎧に身を包み、光り輝く剣を手にしている。
刹那、この場の絶対的支配者が口を開く。
「何故だ? 王が居る限り“戦闘はするな”と釘を刺した筈だが?」
(大気が震えたーーーと思う程の威圧、間違いない……)
「っ! 申し訳ありませーーー!」
その支配者はヴァーリと呼ばれた人物を睨みつける。
そして、フラーウスはというと……
「何故、貴方が……」
フラーウスは力なくそう呟いた。
黄金の鎧に身を包む人物は!?
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