86話 風邪
そして、テオスの部屋にてーーー
「じゃあ、何かあったら……いや、熱が上がったりした場合呼んでね、すぐ来るから」
「はい〜 主様〜」
そう言って見送ってくれる。
うん、もう言うのやめよう……
絶対止める気配ないもん……
俺はモロクを自室に運び、熱が酷いので寝かせて、濡れたタオルを額に置いた。
そして、ネロ達が居るであろう所へと戻る。
念の為……リリスにモロクが大量に汗をかいた場合、服を脱がして濡れてないタオルで拭いてあげてね、と伝えてから部屋を出た。
* * *
城内の廊下にてーーー
俺の姿に気がつきネロがこちらを見る。
「あっ! おにーちゃん! おかえり!!」
「あ、うん。ただいま」
「で……どうだったのじゃ? 主様……」
ルフスがモロクを心配して聞いてくる。
「それが、発熱しててーーー」
俺の言葉を遮りジョーカーが問う。
「発熱ですか!?」
「うん、それになんか……嫌な予感がするんだよね………」
「嫌な予感……か」
ルフスが意味深に呟く。
すると……リリスから念話が届く。
『主様〜! 大変です〜! 何故か咳が出てて〜!! こちらに来れますか〜?』
マジか……!
風邪か?
まぁ、行ってから確認した方が良さそうだな……。
『わかった、すぐ行く!』
「ごめん、ネロ。ちょっと、モロクが咳してるっていうから、戻るね」
そう言って、直様、自室へと転移する。
「あっ! 待ってーーー!」
ネロそう発言した瞬間、テオスは自室へ転移したーーーー
* * *
テオスの部屋にてーーー
「主様〜! 来てくれたんですね〜!」
「あぁ、で……咳は今は出てないの?」
「はい〜 ですが……先程はずっと咳が続いていて〜……」
そうか……。
ただの風邪かな?
一旦、様子見で寝かせてあげるか。
あれ?
俺……何処で寝れば良いんだ?
ん? てか……枕、二つあったっけ?
「ねぇ、リリス。枕……何であと一つあるの?」
「あれはですね〜 私の分体です〜」
「分体……?」
何処かで聞いた気がーーー
「はい〜! 分身体の事ですね〜!」
あぁ〜!
通りで、聞いた事あるな……と思った訳だ。
ネロとルフスが前ーーーエルフの国で話してたからかぁ……
「そうなんだ、有難う」
「いえいえ〜! それで……主様。今日は何処で寝るのでしょうか〜?」
「ん〜……分かんない。最悪、床で眠るけど……」
「それは、だめです〜! 私が許可しません〜!」
え〜……。
じゃあ、何処で眠れば良いんだよ……。
てか、風邪引いてるモロクの方がヤバくね……?
うん、俺よりモロクだな。
明日には良くなるかもしれないから、出来る限りの事はしてあげよう……。
発熱の原因とはーーー
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