85話 発熱
朝ーーー
現在の時刻、5:37。
ん?
声が聞こえるな……
気のせいか?
そう思いながら起き上がると、いつもの様にリリスが「扉をお開けしますね〜」と言ってくる。
それに俺は「有難う、リリス」と返す。
そして、リリスが「いえいえ~」と言いながら扉を開け、俺を見送る。
う〜ん……こんな事しなくていいよって言ってるんだけどなぁ……
後でしっかり言うか……?
う〜ん……聞いてくれなさそうだなぁ………
俺は、声が聞こえた方へ歩いて行くーーー
そしたら、ネロとルフスとジョーカーがいた。
近づいて行くと、それは間違いだったことに気づく。
何故なら……ボサっとした黒色の短髪に山羊の様な角を生やし紫の瞳を持つ少女が居たからだ。
うん、誰?
その娘……?
すると、俺に気づいたのか……ネロが「おにーちゃん! おはよう!」と元気よく言う。
声が大きいなぁ。
今、朝の5時だぞ……
「うん。おはよう、ネロ。そして、ルフスにジョーカー……え〜っと………」
俺が言葉を失うと、ジョーカーが紹介してくれた。
「あぁ、すいません。こちらに居るのは……モロク。まぁ、モレクでも良いんですが………」
「はじめまして、帝王。モロク・ゼータと申します」
そう言って、彼女は恭しく頭を下げる。
またか……ジョーカーが紹介するってことは……。
魔帝特殊部隊の構成員の1人なんだろうなぁ……
最近は慣れてきたから良いけど……
極力、やってほしく無いなぁ……いや、駄目だな。
彼女達は、俺に敬意を払っているんだ!
こっちもしっかりしなくちゃな……!
「こちらこそ。ジョーカーから聞いていると思うけど……俺はテオス。よろしくね、モロク」
そう言って、握手を交わす。
すると、顔が真っ赤になっていた。
煙が出そうな程赤い……。
え…?
な、なな、何で!?
俺何かした!!?
「は、はは、はいっ! 宜しくお願いしますっ!」
そう言いながら、どんどん顔が赤くなっていく。
プシュ〜っていう擬音が聞こえそう何だけど!?
え?
え!?
発熱……!?
もしそうなら……念の為、俺の部屋に連れて行こうかな……?
「ねぇ、ジョーカー。俺の部屋にモロク連れて行っても良い?」
「モロクをですか!? 良いですけど……何をなさるおつもりで!?」
「え? 何をって、決まってるじゃないか……じゃあ、行こっか」
「へ? え? ど、どういう事ですか!?」
戸惑っているが、熱があるかもしれないし急ぐか。
「ちょっと、触るよ〜」
「え、え!?」
俺は、熱があるかの確認にモロクの額を触る。
うん、熱い……
急いで連れて行く為に、モロクをおんぶする。
「じゃあ、一旦……部屋に戻るね!」
「わかりました、テオス様」
ジョーカーがそう言う。
それに対しモロクは……
「は、は……はわわわわ……。た……助けてくださいぃい! アルファさまぁ〜!」
ジョーカーに対して、助けを求める。
う〜ん……俺、何かしたかなぁ……?
もしかして、高熱で辛いから助けてって事か!?
ちょっと、これはヤバそうだな……
そう思い、全速力で走る。
「うきゃぁあああああああああああああ!!」
甲高いモロクの声が城内に響き渡るーーー
そして、3人ーーーネロとルフスとジョーカーは思う。
モロクのヤツ、何か誤解しているな……と。
モロクの熱の原因とは!?
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