84話 連絡
テオスの城のジョーカーの部屋にてーーー
現在の時刻、1:04。
「ん? 朝早くに何ですか……? 念話? 一体誰からーーーーッ!」
その瞬間、ジョーカーは覚醒する。
何故なら、念話を送って来たのが自らの主……アーテルだったからだ。
『ジョーカー? もしかして寝ていましたか?』
アーテルの親しみのある声が脳内に響く。
その声のせいかは知らないが……否定もせずに正直に答えてしまう。
『はい、申し訳ありません……』
『いえ、大丈夫ですよ。ですが……その睡眠は毎日、ですか?』
『はい……本当に申し訳ありません!』
『まぁ、良いですけど……。テオス様が(表向きは)皇帝になった以上、極力は半覚醒状態を維持できる様に努めなさい』
『わかりました。話を変える様で悪いのですが……。アーテル様からの念話、何か重要な事でも?』
『あぁ! そうでした。今、そこにモロクを送りました』
『そうなのですか!? と言う事は……』
まぁ、結果は目に見えているが……一応問う。
『はい、面倒事を押し付けている様で悪いのですが……モロクの面倒も見てやって下さい』
やっぱりかぁ……と思いつつ『はい』と返事をする。
すると、此処でいきなり爆弾が投下される。
『あぁ、あと一つ。アーダと言う人物は知っていますか?』
『アーダ? あぁ、森護人の王ですよね』
『はい。その者が───死齎邪樹だったのです……!』
『!? 死齎邪樹……ですか!?』
アーテルは驚くジョーカーを放置し、話を進める。
『はい。ですが、私……いえ、俺が連絡したのはこれが理由じゃ無い。ソイツが居る場所だ』
そう言われ、ジョーカーは聞き辛そうに問う。
『何処に居るのですか……?』
『……精霊界』
『! ネロ様は知っているのですか?』
『わからない、と言うのが本音だ。だから、ネロに聞いといてくれ、と言うのを伝える為に念話を使った。すまないな、ジョーカー……』
『いえ、大丈夫です。お気遣い感謝します……!』
『そうか、それなら良かった』
そう言ってアーテルは念話を切る。
ジョーカーは内心……悩んでいる。
今すぐネロに伝えに行った方が良いかと。
そして、結論を出す。
あと数時間、眠ってから伝えに行こう、と考えた。
この選択が全てを狂わせる要因になるとは誰しも予想してはいなかったーーーーー………
ならば、ジョーカーは事の重大さを理解していなかったのか?
否、事の重大さは理解していた。
だが、それよりも根本的な問題………死齎邪樹という怪物がどれ程の脅威かを理解していなかったのであるーーーー
ジョーカーの行動は何を狂わせるのかーーー
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