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79話 大樹


 「おい、ネロ!! どうしたのじゃ!?」


 (何なのじゃ? この樹木は……?)


 ルフスが思考の海に沈んでいる瞬間、ラスが声を発する。


 「ッ!? 何故……!? まさか……取り込まれたのですか!? ネロ様!!」


 ネロは大きなその樹木の攻撃ーーー枝や蔦などの多様な攻撃を避けながら声を発する。


 「違います! いえ、違わなくは無いのですが……」


 「ネロ様! はっきり仰ってください!!」


 言葉を濁すネロに対し、ラスが大声を出す。


 「あぁ、もう! わかりましたよ!! 森護神霊(アールヴ)であるアーダは、私の分身体を取り込んでいたんです!」


 「待つのじゃ、ネロ! 今……森護神霊(アールヴ)と言ったか!?」


 「はい! 言いました……よッ!」


 そう言って、ネロとラプラスは後退りする。


 『ウオォオオオオオオオオオオオオ!!!』


 その巨大なーーー3mくらいあるーーー樹の何十本かの枝が針のように鋭くなり、俺達に襲い掛かってくる。


 「煩わしいのじゃ! 魔力ーーー解放!!」


 ルフスが巨大な樹に向かって右手を前に突き出す。

 すると、こちらに向かってきていた鋭い枝が全て燃える。

 その枝は一瞬で(ちり)となる。

 だが、その真紅(あか)き炎は枝から本体()へと燃え移る。


 『な……! 何故、我の体が……!!?』


 アーダはそう驚きながら炎を消そうと叩く。

 だが、叩いた手も枝ーーー樹の一部なので当然燃える。


 ………うん。

 アーダ……一度は病気を治してやったけど、これ以上はアイツに何か手を貸してやろう、とも思えない……。

 

 その瞬間、アーダに燃え広がっていた炎が消える。

 そして、焼け消えた枝も元に戻っていた。


 「何じゃと!?」


 突然の事にルフスが驚く。

 

 『フハハハハハハッ! 私を殺したとしてもアイツ等が来るぞ……!! あの害虫(ムシ)がなぁ〜! フハハハハハハハハハハハッ! さぁ! 絶望するが良い!! 神とやら……!!』


 「アーダ様ッ! どうしてしまわれたのですか!? 何かーーーー」


 そう王国近衛騎士団長ーーーエルピスが言葉を発するが、アーダと思われる樹木に遮られる。


 『あぁ……そういえば、そうだったな……。1つ言い忘れていた事がある。お前等が知っているアーダはもう、この世界には居ない! お前等もアイツと同じ所に送ってやるよ………ッ!!』


 「なん……だと!? 貴様ァアア!!!」


 そう言って前へ突き進もうと脚に力を入れる。

 そして、地面を蹴るーーー

 ……かと思われたが、違った。


 何故ならネロが止めたのだ。


 「やめなさい。貴方では万が一にも勝ち目はありませんよ……」


 「止めないで頂きたい!! 私はアーダ様のーーー」


 「やめなさいッ! 私がどんな思いで……貴方にその名を与えたと思っているんですか……ッ!!」


 その瞬間ーーーエルピスの記憶の奥底に眠っていた物が呼び覚まされる。


 「な……何故? 貴方が私の名前をーーーー………?!」


 そうネロに問うエルピスだが、それはネロに無視される。


 「恐怖を押し殺し、戦うことは“勇気”です。ですが……それは勝機が有ればの話です! 勝機が無ければそれは無謀ーーーいえ、その先に待つのは“死”のみです!!」


 「それも、そう、ですね……」


 冷静になったエルピスがそう言い頷く。

 そして、ネロがルフスに言う。


 「ルフス! もう一度、炎を! 今度は威力高めでお願いします!」


 「わかったのじゃ!」


 ルフスがそう言い頷くと、その掌には先程よりもより鮮明に真紅(あか)く光る炎が顕れた。

 そして、ルフスはその炎をアーダに向かって投げる。


 『貴様等ァアアア!! 許さないぞォオオオ!!! 必ず、復讐してーーー』


 そう言いながらアーダは炎に焼かれ、消滅したーーーー



 アーダ……今さっき、何か言いかけたな……

 まぁ、俺が気にする必要もないか……

 だって……マーリンに飯も与えず、衣服も……更には家すらも………!

 与えなかったヤツなんだからな……!!


 そう思いながら、俺はアーダの配下に目を向けた。


 

残された者の処遇はーーー!?

最後まで読んで頂き有難う御座います!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 性格も悪いし食生活も悪いんじゃあ救いようがありませんね!!! 脳梗塞で欠陥詰まって爆発しろーい!!!(くたばれを徹底的にゆるふわにした表現) もう一人の俺出てきてからテオス様の感情が豊か…
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