78話 裏組織
俺は2人ーーーアーダとラプラスの止めに入った。
何故なら、アーダは治療したばかりだからだ。
「テオス様ッ! 退いて頂きたいッ!!」
ラプラスが強い口調でそう言う。
それに対して俺は……
「駄目だ。相手は今さっきまで病気だったんだ……!!」
口調が重々しくなっているな……。
少しイラついているからかは知らないが……。
「ッ!! それがっ! あの娘……マーリンを傷つけた者だとしてもですか……ッ!?」
「何……だと!?」
マ、マーリン……!?
マーリンって言ったか!?
あんなに汚れた衣服を着させていたのは……コイツだってことなのか……?
「どう言う事だ……!」
「その男は……マーリンを奴隷商に売った張本人なのです!!」
「奴隷商……だと?」
「はい。裏組織に属し、人身売買などをしていた者達の指導者の1人なのです……!!」
「な……何だとッ……!!」
その瞬間、怒りにより普段、抑制していた魔力が少し漏れ出る。
その少しは常人ならば身が持たないが、アーダは森護人の上位種……森護神である。
そして、アーダはそのーーーテオスの魔力に当てられて、隠蔽していた真の力が解き放たれる……。
(!! 我の姿が……! 隠蔽していた姿がァアアア!!!)
アーダの体が光に包まれる。
その光が収まった時……その異形は現れた。
その姿を見たネロが驚いた様に声を上げる。
「まさかっ! 貴方は……ッ! 変異したとでもいうのですか!?」
「フハハハハハ! その驚き様……やはり貴様は知っているのだな! あの華の人間について……!!」
「貴方だったのですね……! あの娘を改造たのは………!!!」
「変えた? 違うさ……変質れる機会を齎てやったのだよ!!」
な……何を言っているんだ?
それにこの樹木の怪物はーーーー……
「おにーちゃん! ルフスを呼んできて! お願い!!」
ルフス!?
何でーーー……
「おにーちゃんっ! 早く!!」
クソッ!
何がどうなってるんだよ!!
「わかった! 少し待ってくれ!!」
「うん!」
ネロはそう言って笑った。
『ルフス! ルフス!! ルフス!!! おい! ルフス!!!!』
『ふわぁ〜……どうしたのじゃ? 緊急事態かの?』
『あぁ! ネロがルフスを呼べって……』
『あのネロが? 幾ら主様でも、そんな冗談ーーーー………ッ!! 主様! 今何処にいるのじゃ!!?』
『今? エルフの森にーーーー』
『わかったじゃ! ラスを連れて今すぐ行く、と伝えてくれ!』
『わかった!』
そう言ってルフスとの念話を切る。
そして……ルフスとラスは森護人が住む森ーーーいや、テオスとネロが居る王室に転移する。
アーダの正体とはーーー!?
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