76話 静注療法
そして、視界に画像が映り出す。
何故か?
それはもう一つ魔法を使っているからだ。
その魔法とはーーー神代級・時空属性魔法の『次元映写』だ。
脳細胞が壊死している可能性があるな……
ん? ……これか!
脳出血は……起こってないな。
ここか……血栓が詰まってるところは………
3時間は経ってないけど……どうする!?
……いや、迷ってる暇は無いな!
急いで、t-PA静注療法をしたいが、注意事項があった筈………
念の為……神代級・無属性魔法-『解析鑑定』を使っておくか。
最近はフギンとムニンには俺の補助はしなくて良いよ、って言ってるから誰の力も借りていない。
え〜っと……確かこんな感じの術式で……魔力を‥‥……よし!
出来たぞ!!
そこに白色の魔法陣が出現し、その刹那、その魔法陣は霧散するーーー
俺の視界にメニューの様な硝子板が映る。
………で、状態異常の項目には……うん、何も無いな。
良かった〜……
もしなんかあったら、他の治療法に変えなくちゃいけなかったからな……
あ、年齢も……23!?
マジかよ……
「じゃあ……」
極級・無属性魔法-『創造構築』ッ!
白色の魔法陣が出現し、俺が想像した物質がその魔法陣から出てくる。
俺が想像したのは注射器とオーバーテーブル、そして……点滴をする為の一通りのセットだ。
そしてーーー
神代級・呪毒属性魔法-『万能薬毒』ッ!!
この魔法を使って俺の想像通りの薬を作る。
想像通りの薬とはt-PAである。
そして、国王が寝ている寝床を病室によくある寝床へと『変質』させる。
まぁ、後遺症もなく治れば戻しますよ……
だから、暫くは耐えて下さいね……
そう思いながら、極級・無属性魔法-『変質』を使っていた。
よし、準備は出来たな!
じゃあーーーやるか!
視線を腕へ移し、血管の位置を完全に把握する。
そして、血管の壁ーーー外膜、栄養血管をすり抜け、平滑筋を視る。
中膜の平滑筋が少ないのは………これだ!
よし、これが静脈だな。
なんか……もう、グロいやつに耐性ついたかもなぁ……
ははは………
まぁ、そんな事は措いといてーーー
俺は、静脈に0,6mg/kgの10%を注射器を打つ。
そして、国王が脳出血を起こしてないかを確認する為に視線を頭部へ移す。
……よし、大丈夫そうだな。
そして、俺は視線を腕へと戻す。
次は……点滴か。
もう暫くだな……
そうして、点滴の針ーーー留置針を静脈へ刺す。
これで1時間かけて残りのt-PAの90%を流し入れれば、終わりだな。
神の御業ーーー
最後まで読んで下さり有難う御座います!
「面白い」 「次の話が気になる」と思って頂けましたら下の☆☆☆☆☆から応援宜しくお願いします!
感想やいいね、ブクマ登録などして頂けると嬉しいです!




