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【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第二章 帝国奪還編
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69話 光の王と闇の王


 マニュス帝国、皇城の正門前にてーーー


 そこには人々が集まってきていた。

 何故なら、今日が建国祭の日だからだ。


 「はやく! はやく! こーてーへーかがどんな人か見たいの!」


 「だ〜か〜ら〜お母さんは仕事があるの」


 「や〜だ〜! 行くの〜! こーてーへーかの顔を見に行きたいの〜!」


 そんな親子の会話(?)が辺りに響いている。



 そして、マニュス帝国城内にてーーー


 「テオス様、そろそろです。準備は宜しいですか?」


 扉越しからシルの声が聞こえる。

 そして、俺は「あぁ」と返す。

 すると、扉が開く。


 「では、偉大なる皇帝の御言葉をーーー……」


 「あ……あぁ、できる限り頑張ってくるよ」


 そうシルに言って、深紅(あか)絨毯(カーペット)の上を歩いて行くーーー



 そして、これが後の歴史を記した書物に“神帝に祝福されし帝国”と記される事を、テオス達はまだ知らないーーーーー…………



 *   *   * 



 建国祭が終わったその日の夜……

 帝国の周辺国家のパティエーンス国の重鎮達が集まる部屋にてーーー


 「何なのだ!? 先日の大規模な嵐は!?」


 小太りした貴族が問う。

 その問いに対し返答が返ってくる。


 「知らん。だが、帝国の方角であったのは確かだ」


 それに対し苛立ちを募らせた痩せ型の貴族が問う。


 「ならば、何だ。わかる奴が居るのか!? 居るのなら其奴が関連してると断定して良い、と言う事になるが……」


 その貴族の言葉を聞いて、小太りした貴族は黙る。

 

 「はぁ……もう、良い。今日の会議は解散ーーー」


 その刹那、全員の中心に闇が漏れ出し1人の青年が出てくるーーー


 『本当にそれで良いのですか? 愚か者共……』


 その闇に恐れながら小太りした貴族が問う。


 「なっ、何者だ……! 貴様はぁ!」


 『ふむ。何と言えば伝わるでしょうか? あぁ! “傲慢の悪魔”……と言えば伝わりますか?』


 その思ってもみない返答に重鎮達は絶句する。


 「き、貴様が嘘をーーーー」

 

 小太りした貴族が言おうとする言葉をこの中で最も地位の高い貴族の男が黙らせる。


 「黙りなさい。アンプルス卿」


 と言われた事に小太りした貴族ーーーアンプルスは驚く。


 「っ!? エッ、エテルノ閣下!」


 「その通りだ! 貴様は子爵家の生まれであろう? この御方は公爵家の生まれであるぞ!」

 

 もう1人の男がアンプルスを怒鳴る。


 「……っ! は……はい………」


 その気迫に負け声が小さくなるアンプルス。


 

 その光景を見て思わず笑いが滲み出てくる。

 (ふふふふふふ……実に貴族と言う物は愚かですね…。生まれた家柄に縛られているのにも気付かないとは………)


 『先日、皆様ーーーいえ、アンプロス殿が管理している奴隷商から森護人(エルフ)の女児が逃亡しましたよね?』


 「っ!?」


 アンプルスが驚愕する。

 それを見たエテルノは静かに冷たい口調で言う。


 「動揺するでない。相手に情報が漏れるぞ」


 そう言われ「はっ、はい!」と答えるアンプルス。


 『ふ……情報も何も、もう私は掴んでいるのですよ。エテルノ……いや、疫病神(ネルガル)?』


 そう告げてアーテルは笑う。


 「フッ……そうか……。だが、先日の嵐は何だ? 誰が起こした?」


 『簡単ですよ。風神(ウェンティー)の眷属であり放浪蟲(シャン)の宿主……』


 「はぁ……何とも厄介な……。で、どうなったのだ?」


 『神帝様が討伐を……』


 「! もう来られていたのか!」


 『はい。ですから……貴方も早く来てくださいね。シーターーー』


 そう言って、その“傲慢の悪魔”と名乗った青年は部屋の影に溶け込む様に消えていった。


 「わかりました。アーテル様ーーーでは、任務を開始するか……」


 そう呟くと、アンプルスが問うてくる。


 「ど、どういう事ですか? エテルノ閣下」


 その問いに対し冷酷な解答が返ってくる。


 「はぁ……お前等、クズ………いや、(ゴミ)でもわかる様に説明するのも面倒だーーー」


 その言葉を聞き、一同が「は?」と疑問符を浮かべる。

 だが、エテルノは気にも留めず、呟く。


 「……設置完了ーーー」


 そうエテルノーーーいや、シータが指をパチンと鳴らすと………そこにいる全員の体が弾け飛んだ。

 部屋中が血で紅く染まり、窓から差す月光によって赫く煌めくーーー

 



 そして、その男は自らの影に沈んでいくーーー



影に隠れし悪魔ーーー

最後までお読み下さり有難う御座います!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 神帝テオス様ばんじゃーい!!! この先は神帝様が帝国城下を散歩する日常回とか見てみたいです!!!(ただの願望) 傲慢の悪魔とはまたきな臭いキャラが出てきましたね!!! 3章からも楽しみに…
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