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【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第二章 帝国奪還編
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68話 復元


 俺はピアノの練習をする為に演奏室(スタジオ)に来ていた。

 何故かエルフっ子も一緒だ。


 名前がわからなかったので、聞いてみると……

 「マーリンです!」という返事が帰ってきた。

 意外の一言であった。


 そして、今に至るーーー

 

 「ねぇ、何するの?」


 「演奏するんだよ」


 「エン、ソウ……?」


 そう言って、不思議そうにこちらを見る。


 「じゃあ、見ててね」


 そう言うと……


 「うん!」


 と言ってマーリンは笑った。



 じゃあ、何弾こうかなぁ……

 う〜ん、ボレロも良いが……

 今日は、久しぶりにあの曲聴きたいからあれ弾こう!

 あの軽快なリズムが良いんだよなぁ……

 超級、音属性魔法-『旋律楽譜(スクリーベレ)』ッ!

 楽譜選択ーーーピョートル・チャイコフスキー作曲、組曲『くるみ割り人形』より行進曲!

 と、念じると、虹色の音符が集まって楽譜を造る。



 そして、視界が遷り変わるーーー








 そして、2分程で演奏が終わった。


 俺はマーリンに問う。


 「どうだった?」


 「なんか……とっても楽しそうだった」


 「そっか、それは良かった」


 ん?

 あそこにあんな扉あったっけ?


 「マーリン。ちょっと待っててね」


 「うん」


 マーリンを少し待たせてその扉の方へ歩いて行き、扉はガチャリという音を鳴らして開く。

 そこには素晴らしい景色が広がっていたーーー

 そこにあったのはパイプオルガン。

 悠然とそこにあったーーー

 だけど、前来た時はなかった筈なんだけどなぁ〜

 まぁ、いいや。

 でも……俺パイプオルガン弾いた事ないから、いいや……


 そう思って扉を閉める。


 「何してたの?」


 「あの扉の中を見てたんだよ」


 そう言って不思議そうに俺が指差した方向を見る。


 「? 扉なんてないよ?」


 ……え?

 な……なん、だと……!?

 ま、まさか、冗談だよな……


 そう思い振り返る。

 さっきまであった扉は消えていた。


 「テオスお兄ちゃん、嘘はいけないよ!」


 「は、はい……」


 幼女に説教される俺……

 でも、さっきはしっかりあったんだよなぁ〜

 おかしいな……

 疲れてるのかな……?

 てか、今……テオスお兄ちゃんって、言わなかったか………?


 そう思いながら、演奏室(スタジオ)を後にするーーー




 「………!」


 そして、演奏室(スタジオ)内で後悔している少女が1人。


 (あぁ〜 もう! 何やってんのよ! 馬鹿! おバカ! 私のバカァ〜!)


 「……はぁ」


 その少女はため息を吐き、考える。


 (テオス様とお話ししようと思ったのに……緊張しすぎて声すら発せなかった! しかも何!? あの音楽!? 聞いたことも無い!! いつかお話しできたら聞いてみた〜い!)


 普段の発言と心境がチグハグな者こそイリスなのだーーー



 *   *   *



 マニュス帝国 上空ーーー


 そこには、黒き翼を羽ばたかせる1人の少女がいた。


 「はぁ……どの様な魔法を使えば、神の加護を授かった城を、こうも容易く破壊できるのでしょうか………?」


 そう言葉を漏らすのは黒色短髪の少女、フギンであった。


 「式典の日までには治さねばならないのに……まぁ、死者蘇生はお姉ちゃんに丸投げするから、良いとして……」


 はぁ……交代したいなぁ……

 でも治さなきゃいけないしなぁ……

 仕方ない、やるかぁ……


 あまり気乗りしないなぁ、と思いながら、フギンは極級・時空性魔法-『収納空間(アエテルヌム)』を発動させる。

 その使用目的は……武器を取り出す為である。

 そして、地面に水色に光り輝く魔法陣が現れる。

 その中心がより強く発行し、フギンの神器ーーー宙歪神鎌(アダマス)が出てくる。

 そして、勢いよくフギンの袂まで飛んできた宙歪神鎌(アダマス)を手に取り、振り翳す。

 

 「崩壊した世界を戻したまえ───!!」


 そう言って宙歪神鎌(アダマス)を一気に振り下ろす。


 その刹那、皇城と城下町全体を囲む様に、時計の歯車や針、I〜XIIまでのローマ数字などが出現する。

 そして、その上空には帝国全体を影で埋め尽くせる程の巨大な時計が現れる。


 「時間よ───巻き戻れ……!」


 その声が辺りに響くと……

 その巨大な時計がゴウンゴウンという鐘の様な音を響かせながらゆっくりと逆時計回りに回転していくーーー

 数分後、ミシッと言う音が鳴った。


 「っ!?」


 何!? 

 今の音は!? 

 巨大時計(じゅつしき)何処かが破損した!?



 突然、亀裂が入る音が響いたことにより、フギンは驚愕する……が直ぐに冷静になる。

 そして、その原因を探そうとした時、原因は判明した。

 何故なら、大きな音でミシミシと軋む様な音を出している所があったからだ。

 そこはーーーマニュス帝国、皇城の王座の間である。

 何故か?

 それは簡単な事……唯一、強大な魔法が使われた場所だからである。


 え……?

 この風は……風神の眷属の物では、無い……!!?

 なら、誰の───


 その答えは直ぐにわかった。

 それは視界に黒い粒が映ったからだ。


 な……あれは……!!

 神代級・無属性魔法の虚空(ヴァニタス)!?

 何故、こんな所に……!?

 まさか、主様が?

 それ程の魔法をデセオが使用した、とでも言うの……?

 いいや、考えるのは後回しにしないと……!

 急いで止めなきゃ……!!


 

 そう思い、急いで王座の間へ向かって一直線に飛んで行く。

 そして、城を全て復元し終わった後、フギンがテオスを問い詰めるのは、また別の話である。


時空神の対応法とはーーー!?

最後までお読み下さり有難う御座います!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 久しぶりの音楽要素で全某が助かっております ありがとうございます 次回(時期未定)、ブチギレた案件をフギンちゃんに問い詰められるテオス様の巻ッ!!!
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