67話 天風王
魔皇城、地下牢獄ーーー
檻の中で2人の男が話をしてる
「ふむ。……で、お前は誰の命令で、あんな残虐な行為をした? 行ってみよ……」
その声はとても重々しい。
「ち、違う! 誰の指図もーーー」
「ならば問う。貴様のその権能は誰から貰った?」
威圧しながらアーテルは問う。
「こ、この権能はっ、ウェンティ様から……」
「あぁ、世界樹の配下の聖霊達か……」
だが、何故だ……アヤツもそこまで愚かではない筈、善悪の区別は着くだろうに……
! あぁ、そういう事か……
「ーーーフハハハハハハッ! 俺とアヤツ、それに……あの御方すらも欺くとはッ! なかなかに面白い! だがーーーあの御方が関わっていなければな」
俺は笑みを深め、怒りを露わにする。
そして、俺は声をより一層、重くする。
「………」
デセオは黙る。
ーーーいや、デセオの貌を被った者が黙る。
何も喋らずか……
「俺に貴様の処分が出来ないとでも……?」
俺は、その言葉に殺意を込める。
すると、声音の違う3人が一斉に喋っているかの様な声が響く。
『『『クククククッ! 面白イッ! ナラバ、ソノ安イ挑発ニ乗ッテヤロウ!!』』』
その声と同時にデセオの頭がぐにゃぐにゃと隆起を繰り返していく。
そして、ボンッという音と共に頭が弾け飛び、鮮血と肉片が飛び散った。
その血は紫と緑を混ぜた様な気味の悪い色をしていた。
肉片すらも人ならざる物に変貌していた。
そして、本来デセオの頭があった場所に、人の頭と同じ位の大きさの蟲がいた。
その蟲は脚が8本あり、その脚は妙に光沢感がある。
蝿と蜂を組み合わせたかの様な姿をしており、その目は紅き複眼だ。
「やっと、姿を現わしたな……寄生蟲………」
そうアーテルが言うと……
またもや気色の悪い声が響く。
『『『黙レ! 悪魔ノ王トイウ地位ダケヲ持ツ存在ガ……!!』』』
そう言われて眉を顰め、思わず挑発してしまう。
「そうですか。では、貴方はただの愚かな蟲ですね」
俺は嫌味ったらしくそう言った。
『『『我ヲ愚弄スルカ!! 良イダロウ貴様モ狂気ニ陥レテヤロウ!!』』』
「ーーーそんな物、本当に効くと思っているのか?」
少し威圧しながら訊く。
『『『!? 何故ダァ!? 何故効カヌゥ……!!』』』
「当たり前だ。我を誰だと思ってる?」
『『『フ……フザケルナァアアアアアアアアアアア!!! ナラバ、お前ヲ喰ラッテヤルッ!!』』』
「それは、出来ぬと知れ……」
俺は、重々しく冷酷な声で告げる。
『『『ダァアアアアアアマァアアアアァアアアアレェエエエエエエエエエエッ!!!』』』
その異形の蟲が俺に向かって高速で飛んでくる。
「………お前は知らないだろう? 我があらゆる知的生物………いや、神以外の能力を使える事を──────…………」
『『『ナ……ニ………!?』』』
とシンチュウは驚愕する。
「雷霆之女神ッ! ーーー崩滅神雷槍!!」
そう俺がが告げると……
掌が帯電しバチバチッと言う音を立てた。
そして、その掌を前にーーー寄生蟲に向かって突き出す。
それと同時に雷は白く唸りながら発光し寄生蟲の元へと向かうーーー
『『『キ………貴様ァアアアアアアアア!!! 絶対ニ復讐シテヤルゾォオオオオオオオオオ!!!』』』
そう言って雷に貫かれる。
雷の圧倒的な熱量によって塵となって消えた。
「ふぅ、やっと終わりましたね。ですが……肝心な脳を破壊されたので情報は知り得ませんね……」
彼はそう言って自らの王座へと戻るのであった。
彼は考える。
今の帝国をどうするのか。
そして、ある結論に至るーーー
神の雷ーーー
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