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【五章連載】ディオス・ウトピア 〜神々の王は平穏を望む〜  作者: 神威皇華
第二章 帝国奪還編
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66話 お菓子


 私は“解析(アナリシス)”のヘンゼル・イプシロン。

 職業(ジョブ)料理人(シェフ)であり菓子職人(パティシエ)

 “無音(サウンド)”のアルセーヌ・デルタと一緒に神帝様のお城に来た。

 なのに、音もなくあのアホが消えた。

 だから、厨房(キッチン)を探して歩いている。

 ん? あれは?

 料理をしてる!?


 その瞬間、ヘンゼルはその少年の背後に早くゆっくりと近づく。


 「ねぇ、君、何をしているの……?」


 「うおっ!」


 そう叫ぶのはテオスである。

 (ん? (オレンジ)髪の()なんて居たか? 料理に興味があるのかな……?)



 「料理……する?」


 「いい、見とく」


 私はその少年の横に立つ。。


 (えぇ〜 何なんだよ……俺は厨房(キッチン)に行ってアレを作る為に来ただけなのに……)


 

 この人……料理上手い……と思う。

 多分……絶対? 絶対!

 あ…でも、団長に会わないと……

 でも、料理……

 よし、後で行こう。


 (う〜ん……どうやって行こうか? ………よし、普通に待ってて貰おう)

 

 「ね、ねぇ、俺……ちょっと食材取って来るから、待ってて」


 「ん、わかった。待ってる」


 (よしっ! やったぜ! じゃあ、早速……厨房(キッチン)へ〜!)


 

 そう思いテオスは壁のボタンを押して、部屋へと入る。

 そして、ヘンゼルはそのジト目を見開き驚く。



 ……!

 壁が開いた……!

 あの人、何者……!?

 以外に凄い人!?


 そう思っている間に壁が閉まる。

 すると……


 「やっぱり、ここに居ましたね! ヘンゼル!」


 そんな声が聞こえる振り返る。


 「あ、ジョーカー」


 「『あ、ジョーカー』じゃ、無いですよ! 何ではぐれるんですかっ?! ……? 壁を見て、何をしているんですか?」


 「待ってる」


 「何をです?」


 「男の人……」


 (男の人…? 男なのは2人ーーー……)


 「って、揶揄わないでくださいッ!」


 ジョーカーはヘンゼルに向かって怒鳴る。


 「揶揄って無い。至って、真面目」


 「……」


 (そうですね。この子はいつでも素直で真面目な子でしたね…)

 と、ヘンゼルの事を再認識した上で問う。


 「どんな格好してました?」


 「白黒……?」


 「……! もしかして、上が白色の服で下が黒いズボンですか?」


 「……多分。そんな感じだった……筈。見たことがない服だった……」


 (間違いない…! テオス様だ……!)



 「……でも、何で壁の中にーーー」


 「……良い匂い? これは……クッキーの匂い? でも……おかしい、何で壁から……?」


 「!」


 (この()はとても鼻が敏感だ。人の数倍以上ーーーいや、黒神狼(フェンリル)と同等か以上の嗅覚を持っている。その()がクッキーの匂いと言った。という事はーーーー壁の奥に料理できる様な空間がある……?)

 

 そうジョーカーは考え、壁を叩く。

 他の壁と反響音が違うのがわかる。


 (やはり……!)


 「ヘンゼル! 中に入りますよ!」


 「入る?」


 「はい」


 「潜入任務?」


 その質問にジョーカーは呆れる。


 「違いますよ。普通に入るんです。任務じゃありません」


 「わかった、壊す?」


 「違います。その人はどこか押しませんでしたか?」


 「……押してた、かも? 真ん中らへん」


 そう言って指差す。


 「そうですか」


 そう言って、壁の至る所を押す。

 すると、ゴゴゴゴと言う音がして、左右に壁が開く。


 「へ? なんで開いてーーー」


 そこにはテオスが居た。


 「お菓子作ってたの?」


 ヘンゼルは怒りを滲ませながらテオスに問う。


 「あぁ、ご、ごめんね? クッキー食べる?」


 「……」


 どうだ?

 食べる?

 食べない?

 どっちだ……!


 「……食べる」


 そう言ってクッキーに手を伸ばす。 


 「そっか。はい、どうぞ」


 「ーーーで、テオス様。いつの間にこの様な部屋を造られたので?」


 あーーー終わった。


 「いや、造った訳じゃないんだけど……」


 「そうですか。では、何故……秘密にしていたのですか?」


 「いや、別に興味ないかな〜と、思いまして……」


 「ふ〜ん、そんな風に思われていたのですか……」


 いやぁあ〜

 ジョーカーの目が笑ってないよ〜

 誰か助けて〜

 そんな、俺の心の叫びを感じ取ってくれたのか、


 「ジョーカーも、どうぞ?」


 「あぁ、ありがとうございます」


 「うん」


 そう言って少女は笑う。



 うん、この()……誰?


 「ねぇ、ジョーカー。この()、誰?」


 「あぁ、紹介がまだでしたね。彼女はヘンゼル・イプシロン」


 「……! なんで私達の正体を教えたの?」


 そう疑問に思いジョーカーに問う。


 「あぁ、こちらが神帝様ですよ」


 「!」


 その瞬間、跪いた。

 

 「お初にお目にかかります。“解析(アナリシス)”のヘンゼル・イプシロンと申します」


 「あぁ、いいから、頭あげてくれる?」

 

 「……」


 「ヘンゼル! 頭を上げろと、言われていますよ!」


 「はっ、はい!」


 え〜俺そんな風に言ってないんだけどなぁ〜

 ってか、さっきシンテイサマって言うよくわからない単語言ってません?


 「すいません、テオス様に会いたいと、ずっと言っていたので……」


 「そっか」


 どう言うこと?

 俺、何かやらかした……?

 う〜む、分からん。

 


パティシエ登場!!

最後まで読んで下さり有難う御座います!

これで、テオスの負担が減りますね……

あと、シルの負担も………


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― 新着の感想 ―
[良い点] 貴重な料理仲間だぁーッ!!! 負担も減るし万々歳なことしかありませんね!!! でもキッチンがバレたのは果たして痛手になるのかどうか!?
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