65話 奴隷
「どうでした?」
そう問いかけるのはジャックだ。
「良かった! なんでこんなに大きいの……?」
疑問に思いそう問いかける。
すると、意外な答えが返ってきた。
「実は私もあまり詳しくは知らないのですが……。テオス様が御造りになった聞いております」
え……?
テオスお兄ちゃんが……!?
造った……?
それってもう神様ーーー
「では、貴方の部屋をーーー」
「わ、私の部屋!? 私、部屋なんてーーー」
「貴方、行く場所がないのでしょう?」
そう確信をつく様に言う。
うっ……
「で、ですがっ……!」
「大丈夫ですよ。ここはあらゆる種族を拒みませんので!」
そう言って、歩いて行く。
「そ……そうなのですか……?」
……お風呂場があぁなら、食事場とかはーーー
「ここが貴方様の部屋です。では、ごゆっくり」
そう言って、メイドさんは去って行く。
数分後ーーー
う〜ん。
本当に私なんかが居ても大丈夫なのかしら?
そう思っていると、扉からコンコンという音がした。
「は〜い」
そう言って扉を開ける。
目の前にはスラッとした高身長の男の人が居た。
わ……大きな人……
「こんにちハ! ワタクシ、アルセーヌと言う者なのですガ……ジョーカー団長をご存知ありませんカ?」
そう言って大きな人は私に尋ねてくる。
ジョーカー団長……
ジョーカー……
あ! さっきの女の人!
「さっきあそこの廊下ですれ違いました! でも、どこにいるかは……」
「そうですカ! 情報、感謝しまス!」
「はい!」
………変な喋り方する人だったな。
* * *
ほゥ、あれが噂の森護人族の忌むべき王女ですかカ……
ここには王族がいっぱい居ますネ!
ン? 人影……?
「団長ではないですカ! お久しぶりですネ!」
「うわっ! 誰ですか!」
そう言って驚く。
そう驚くのはピウスだ。
……誰ですカ?
この人間ハ?
ン? この体格……まさカッ!
「貴方……種族が巨神だったりしまス?」
「? そうですが……」
……!
という事はこの人物がかの巨神!
素晴らしイ! アーテル様に感謝ヲ!
「ア…! これハ、申し遅れましタ。ワタクシ、アルセーヌと申しまス」
「アルセーヌ……? もしかして、ジョーカーの仲間ですか?」
「はイ! 団長に会う為に来たのデ!」
「誰に会う為……ですって?」
背後から女性の声が聞こえる。
その声にアルセーヌは振り返る。
「これはこれハ、団長!」
そう言って恭しく頭を下げる。
「まずは、そのおかしなーーーーいや、任務中の声はやめてください。アルセーヌ・デルタ」
そうジョーカーが注意する。
「はい、わかりました! 申し訳ありません。団長」
そこでピウスは思った。
「それわざとだったんだ」と。
「……で、イプシロンは?」
そうジョーカーが問う。
そして、アルセーヌは「あ……」と小さく漏らし、
「そ、それはですね……」
「はぁ……。一応、ここにはいるんですよね?」
「はい、それはそうなのですが……」
「なら、いいです。ジャック。アルセーヌを部屋へ」
「はい、わかりました。では、失礼します」
横から現れ綺麗にお辞儀をする。
そして、スタスタと歩いて行きアルセーヌの服の裾を引きずり、アルセーヌを部屋へ連れて行くーーー
(イプシロンの事だから、キッチンにでもいるのでは……?)
ジョーカーはそうは考えながら、ジャックがアルセーヌを引きずっていく様を見ていた。
新たな仲間ーーー
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