56話 皇城
そして、帝国内部の路地裏に出た。
どうなってんだ?
あの地下空間?
「テオス様、行きましょうか」
「そうだな」
そして、市場や組合を回って話を聞いた結果ーーーー
帝国の皇帝ーーーネクロの弟ーーーがとんでもない圧政を敷いている事がわかった。
そして、ネクロの弟ーーーデセオと言う人物は、ネクローーーヴェルデの死因が”他殺“や”自然死“などでは無く、”死“んだーーーーいや、自らで殺した事すら隠し、“病気”により床に臥していると、言ったらしい。
本当に不愉快だな……
ってか、本当にこんなクズ存在するんだな……
市場や組合の人達はあんなにも優しかったってのに………
「では、一旦……城の衛兵の所に行きますか」
「は? 何言ってんの? てか、今……皇城に入れないんじゃないの?」
「そうですね。一般人は入れませんが、私が行けば入れます。私を除け者にする事は流石にあり得ないでしょう」
その自信は何処から来るんだ………?
そして、暫く帝都の近くを歩いてーーーやっと、皇城に着いた。
「では、少し待っていて下さい。話をつけて来ますので」
「あぁ、わかった」
そう言って、ピウスは皇城の真正面の門へ近づいていく。
そして、2人の衛兵に止められる。
うん。
普通に考えて、こうなるよね。
「おい! 貴様、止まれ!」
1人の衛兵がピウスに声をかける。
「はい?」
「はい? じゃない!」
”止まれ“と言った衛兵は思わず突っ込む。
「おい、何者だ?」
あと1人の衛兵がそう問う。
それと同時に疑問符が浮かぶ。
(ん? この服装……どこかでーーー)
「私ですか? 私はーーー」
ピウスが自らの名前を言おうとした瞬間、その言葉が遮られる。
「ピウス! 遅いぞ!」
そう言った人物は金髪の幼児だ。
「あぁ……ランスじゃないですか」
その瞬間、1人の衛兵は悟った。
(ま、まさかっ! ピウス……ピウス………? 何処かでーーーーって、ピウス様!?)
「ふん! 僕にはランプロスと言うーーー」
「お、おいッ! 貴様、いえ、貴方様はまさかーーー」
なんか、ピウス揉めてね……?
ちょっと、行くか!
「ところで、妹君と姉君はどちらに?」
「む? エノはもう少しで来ると思うが……フィリア姉様はーーー」
「おい! 聞けと言っているだろう! 貴様!」
「おい、やめろ。首が飛ぶぞ」
もう1人の衛兵がこっそり囁く。
「はぁ? 何を言っているんだ?」
「あぁ、お前は新入りだから知らないのか。この帝国の教会の教皇猊下様の御名前ーーーー」
「だから、何だとーーー」
「すいません。入っても宜しいでしょうか?」
「ッ! はいっ! どうぞ、お入りください!!」
「おっ、おい! 何勝手にーーー」
「黙れ。死にたくなければ先輩に従え」
そう言われ衛兵は黙る。
そうして、1人は困惑しながら、もう1人は尊敬しつつ、皇城の門を開ける。
「ありがとうございます。では客人を入れても良いでしょうか?」
それに対し、ピウスは感謝し、衛兵に問う。
「はっ! どうぞ! 教皇猊下様!!」
そう言って、1人の衛兵が頭を下げる。
「いや、私は……」
「お〜い、ピウス! 大丈夫?」
「あぁ、これはこれは、テオス様。お呼びに行こうと思っていた所でしたのに……」
「いや、良いよ。別に……」
ピウスのその言葉を聞き、1人の衛兵は驚愕する。
(なっ……! かの教皇猊下とも呼ばれる御方が様だとっ………?!)
「では、門も開きましたし、行きましょうか」
「そうだな」
「おい! ピウス! 無視するなぁ!」
そう言う、幼児の声が聞こえる。
ピウスの正体はこの帝国の教皇猊下?!
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