54話 宝物殿
そして、地下にやってきた。
大理石の床に、深紅の絨毯、黄金の装飾のある大理石の壁……
なんか、俺達の家に造りが似てるな……
気のせい、かな………?
「で、宝物庫はどこにあるのじゃ?」
「ーーーところで、何故……“神竜獄王”たる人物がこんな国に?」
「おい! ルフスが質問してるのに……質問で返すな! ばーか! ばーーかっ!!」
質問に質問で返すピウスに対してリルが怒り、馬鹿にする。
行動が………幼子だな。
「知っていますか? 人に馬鹿と言う者ほど……馬鹿なのですよ」
「えっ? そうなのかっ!?」
「本当にお馬鹿ですね……」
リルの発言に本気で呆れたのか、そう言葉を漏らす。
「なんだと!? 騙したのか? ピウスっ!!」
そして、リルはピウスに言う。
「はぁ……おい、リル」
「! 何です?」
「少し黙っておるのじゃ、主様のお側に控えておけ」
その言葉が嬉しかったのか、
「わかったのです!」
そう言って、俺の元まで犬ーーーまぁ、種族は狼なのだがーーーの様に四足歩行(?)で走って来る。
「ふぅ……で、先程の質問の答えじゃが……」
「貴方が先に答えて下さい」
先に言われた事が嫌だったのかルフスは「チッ」と舌打ちをする。
「はぁ、お主も帝国に住んでおるならわかるじゃろう?」
「まぁ、大体は予想出来ますよ……。弟に裏切られ殺された皇帝陛下はなんらかの方法で生き返った……そして、それを知らないお嬢様は皇帝陛下をお探しに錯綜神森に入った……と言うところでしょうか?」
「何故、そこまで知っていて……何もしていない?」
「何故? 当然の事でしょう? そうなる“運命”なのですから……」
「な! まさか……ッ! お主も運命神に何かされたのか……?」
「そうですね……まぁ、そういう設定だった、としか」
「シナ……リオじゃと?」
「そうですね。そうなるように運命神により決められていた………いや、運命神がそう運命を書き替えた、と言うところでしょうか?」
「なん……じゃと?」
「ふむ、随分と驚いておられる……。そんなにかつての王を見ていなかった、と?」
「ッ! 貴様ッ!! この儂を侮辱するのかッ!!」
「滅相もございません。ただ、事実を述べただけですので。ですが、テオス様……貴方は別です。貴方はあの運命神に気に入られているーーーーいや、あれは……守っている………? ーーーまぁ、目をつけられいる事には変わりませんので、ご注意を」
ピウスは振り向き俺にそう伝え、また歩き出す。
数分後ーーー
目の前にとても大きな両開きの扉ーーー深淵へ行くときに潜った時の扉と同じ位の扉ーーーが存在していた。
「ここが……」
「はい、ここがアルブス殿のいらっしゃる宝物庫ーーーーいや、宝物殿………!!」
アルブスの正体とはーーー!?
読んでくださり有難う御座います。
ルフスの異名や宝物殿が出てきているので、アルブスの正体がわかる方はわかると思います……
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