49話 フギンの正体
「フギン! その力はーーー」
ムニンが何か言いかけるが、アルファがその発言を遮り文句を言う。
「ッ! いくら何でも早すぎる!!」
刹那、世界の時が停止った。
その原因はフギンである。
フギンはある能力を持っている。
その名を、時空之女神と言う。
その能力の権能は、時空間操作・次元干渉・過去視・未来視・並列意志・神霊武装:漆黒となっている。
おかしいな。
周りの景色は動かないのに……皆は普通に動いてるんだけど?
不思議だなぁ〜
その瞬間、ムニンが動き出す。
「はぁ……。フギン、貴方には灸を据えねばなりませんね」
ムニンはそう言い微笑した。
「ーーーー顕現しなさい! 神霊武装:純白!!」
そう言うと、ムニンの周りに純白に光が現れ、ムニンはその光に覆われた。
そして暫くすると純白の光が霧散する。
ムニンも体格や容姿が13歳位から18歳位になっている。
だが、フギンとは対照的に純白の衣服に身を包み、その瞳はダイアモンドの様に煌めいていた。
そして、頭に黄金の王冠を被っていた。
「ーーーーーー生誕之女神ッ! ーーー永劫輪廻再誕神聖光砲……ッ!!」
ムニンの言葉に呼応する様に光の玉が出現する。
そして、それは瞬く間に煌めき、光線を放つ。
その光線は6つに分かれ、フギンに向かって直進していく。
その光の速度は神速にも匹敵する。
故に、フギンは避けきれずに光線がフギンの胸に突き刺さり、元のフギンに戻ったーーーーーー…………かに、思われた。
何故なら、フギンは自らの時を遡り傷がつく前の状態に戻したのだ。
「! フギン、貴方………そこまで……堕ちて、いたの…………?」
ムニンは心底驚いた様にフギンに問う。
だが、返事は返って来ない。
「……決め手にかけますね」
そう口にするのはガンマだ。
う〜ん。
どうしたら、元のフギンに戻ってくれるかな……?
ん? 戻る……。
あ! そう言うことか!
予め戻しておけば良いんだ!
そうして、俺はフギンに向かって掌を伸ばす。
光属性魔法ーーーー
「『神光』!」
その瞬間、俺の掌に金色の光が集い始める。
それと同時に、無属性魔法の『魔法付与』と時空間魔法の『時間逆遡』、そして光属性魔法の『神光分解』を無詠唱で発動させる。
その瞬間、辺りを照らす様に輝き、消えたーーー
何故なら、この『神光』は“神が創りし光”と“神速の光”と言う2つの意味を含む“光”なのだ。
「テオス様ッ!?」
さて……どうなるかな?
そして、その光の奔流はフギンに向かって神速よりも速く直進していく。
フギンにもう少しで当たる、と思った瞬間ーーーーフギンの姿が消えた。
な……!
どこに行った!?
やばい! このままだと壁にぶつかる!
『魔法付与』ー『魔力追尾』!!
魔力追尾を使用した瞬間、光線は斜めに折れ曲がり直進する。
そして、最短距離でフギンの魔力の核へ移動すると、またフギンの姿が消える。
当たる直前で消え、また出現し追尾してきた光線を目にすると、また姿が消える。
徐々に……俺達を取り囲む様に光線が一定の軌道を描いていくーーー
もう、俺達が閉じ込められた様に………って、そうか!
コレが、避けているんじゃなく……ずっと転移し続けているんだとしたら……!
あの魔法を使ってみよう!
俺は掌を伸ばし、脳内で術式を構築する。
そして、その術式に魔力を流す想像をする。
無属性魔法-『魔法付与』!
そして……神大級、無属性魔法-『無限』!!
神が放ちし”無限“の魔法ーーー
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