48話 音の天使
「ーーーーッ!」
ガンマが意識を肉体に戻した瞬間、ジョーカーとジャックが駆け寄る。
「! 大丈夫ですか!?」
ジョーカーがそう問い。
「大丈夫?」
ジャックも心配そうに言う。
「………はい、大丈夫です。フギン殿の心にロキの分身体が……いました」
「そうですか……。完全に支配された場合、能力を使用してくる可能性がある以上、早急に任務を終わらせなくてはーーー」
「了承……」
「了解です。と、言う事はまたフギン殿の心に入れば宜しいので?」
「いいえ、貴方は重要な情報を持ち帰って来てくれました。後は彼女にお任せしましょう」
「彼女……? 彼女とは……まさかッ!」
その瞬間、紫色の髪をもった天使がアルファ達の目の前に立っていた。
「……この魔力、イーちゃん?」
「は? 何故、ここに……音楽神がーーー」
その瞬間、フギンを縛っていた影の鎖が砕け散る。
「……停止」
イリスの優しく無機質で小さな声が辺りに広がる。
その瞬間、フギンの動きが停止した。
「………。流石は、イリス殿。音楽神の異名も伊達では無いのですね……っ」
「流石、イーちゃん」
「ベータ、本来なら天使に目を合わせたら、魔に属する者達は皆殺しですよ?」
そう、アルファが諭す。
「でも……テオス様が居るから大丈夫!」
「まぁ、そうですが……」
「良いでは無いですか。アルファ団長」
「その呼び方は嫌なので、アルファで良いですよ。ガンマ」
「そうですか、では……団長。と、呼ばせていただきます」
「そうですね。活動をし始めて5年ーーー。ここまで大きくなるとは……やはり、アーテル様は素晴らしい御方だ……。それはテオス様も同じ事だが…………」
「そうですね。これから、どう活動していくのでしょうか?」
「さぁ? それは……アーテル様しか知らぬ事。それに、私達が口を挟む事ではないでしょう?」
「ふっ、それもそうですね」
アルファとガンマが雑談をしている間にも戦況は大きく変わってきている。
イリスがフギンを追い詰めている。
と、言っても殺す気で戦っている訳では無いので決め手に欠けるのだが、この瞬間……戦況が暗転する。
何故なら、フギンが何か呟くと、一瞬で漆黒の衣服に身を包んだ。
そして、瞳は真珠の様に煌めいているが濁っている様にも見えるようになり、身体は体格や容姿が成長していた。
遂に、フギンの本来の力が解放されるーーーー
フギンの真の力とはーーー!?
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