46話 悪魔
「僕は……僕は、姉さんと一緒に過ごせていれればそれでよかったんだ! どんなに嫌でも…どんなに辛くても……どんなに悲しくても………だが、それを貴方が邪魔しーーー」
「それ以上はやめなさい」
いつの間にかムニンが来ていた。
急いできたんだな……
何故そう思うかって?
だって、翼出して飛んでるからーーー
「ね……姉さんッ! なんで……何なんだよッ!! 皆して僕を邪魔するなアァアァァアア!!」
その瞬間、黒い魔力がフギンを覆う。
「ひっ! た、助けッーーーガ……ガッ! ガアアァアアァァァァア!!」
黒い魔力に呑まれそうになりムニンの方に手を伸ばす。
だが、フギンとムニンの距離では届かない。
こ……この魔力の波動あの時のーーーロキの……
「フギン!! ………! まさかッ! この禍々しい気配はーーーロキの神呪?!」
「……呪い!? どういう事だ! ムニン!!」
「実はロキが邪神と呼ばれている理由は神呪をかけた相手の心を操れると言う能力があるからなんです」
「え…」
なんだよ、その能力…チートだろ………
てか、それヤバくね?
その瞬間、指をパチンと鳴らす音が聞こえた。
気がつくと、目の前に1人の青年と少女がいた。
「はぁ……団長も団長で、何でこれ程までに人……いや、悪魔使いが荒いのか……ッ!」
「貴方達は……!」
誰だ?
「ん? これはこれは、我等が神とムニン殿。そして、妹のフギン殿は……呪われてしまっている……と」
「でも、助けられる」
小柄な少女がそう言う。
「そんな事は分かっていますよ。ですが、この場合はシータの方が適任だったのでは……?」
「私もそう思う……でも、シータは任務中」
「そうですね」
「だ……誰なんだ?」
思わず声が漏れる。
「これは、失礼致しました。私は“心理“のラプラス・ガンマ。そして、こちらは”影闇“のジャック・ベータと言います。どうぞ、お見知り置きを」
その漆黒の衣装に身を包む青年は俺達に恭しくお辞儀をし、自己紹介をした。
そして、メイド服を着ている少女がペコリとお辞儀し、小さな声で言った。
「初めまして……」
それに対して、俺は「あぁ、宜しく」と返す。
「で、私の妹はーーー」
そうムニンが問おうとすると……
「あぁ、大丈夫なのですが……そもそも、私達を呼んだ団長が来なければ作戦が成り立ちません」
「同意」
ジャックがラプラスの意見に同意した瞬間、俺達の前に煙が顕われる。
「ーーーすいません。遅れました」
白煙からジョーカーの声が聴こえると……
その煙はジョーカーと成った。
「リーダー、遅い……」
「その通りです。急遽呼び出しておいて、何故遅れたのですか?」
「あとで、後で説明するから……今はフギン様が先!」
「そうですね」
「了解」
「では……我等が神、ムニン殿お下がりください」
え?
あ……俺?
「あ、あぁ……」
なんで、毎回毎回……俺は見とく係、なの?
ーーーいや、この感じ……危険、だから……?
「ムニン様、最悪の場合は神霊武装:純白の顕現をお願い致します」
ジョーカーが小声でムニンにそう言う。
「わかりました。ですが、フギンも神霊武装:暗黒をーーー」
「わかっています。では、お下がりください」
2人は小声で会話する。
「攻撃方法が変わっていなければ良いのですがーーー」
ジョーカーは誰にも聞こえないとても小さな声でそう呟いた。
そして、考え作戦を練り声を発する。
「ーーーでは、ベータはフギン様の捕縛を。ガンマは運命神の悪意の除去を」
「了解しました、アルファ団長」
「了解……アル」
そして、今……フギンとの戦闘が始まる。
戦闘開始!!
読んでくださり有難う御座います。




