37話 蛇竜の王
そう、ニーズヘッグが言い放つ。
「どうゆう事ですか? ニーズヘッグ!?」
「まぁ、詳しくは知りませんが……。叡智神ならーーー」
「という事は……あのお方に伺った方が良かったのですか……」
「? どういう事ですーーーーー」
レアの横に人が立っている事に気付いた。
『汝らは何者じゃ?』
と言う声が聞こえた。
その声の主は男。
「ッ!?」
ジョーカーは驚愕し動かなくなる。
「……人に尋ねる時は己から名乗るものでは?」
ニーズヘッグは冷静にそこにいる男に訊く。
『ワシ? ワシはタンタロス』
「タンタロス……だと?」
『そうじゃ』
「貴方は私達に危害を加える気はありませんよね?」
『さて、如何だろうなぁ?』
試す様な視線で見てくる。
「……と、いう事はこちらに危害を加えるかどうかを当ててみろ、という事ですか……」
『あぁ。そもそも、汝らは何者じゃ? 特に……そこの小僧』
そう言い、俺に指をさす。
「え……?」
俺はそんな発言に驚愕し、そんな声が漏れる。
『あの者達に雰囲気が似ておる。……ありえない、ありえないのじゃ、人類には過ぎた力……。その力、奪ってやろう……!』
「お待ちください」
ジョーカーはタンタロスと名乗った人物に声を掛ける。
『なんじゃ。ワシを止めるのか?』
「はい、テオス様は完全に覚醒はしておりませんが、歴とした神で御座います」
『そうなのか……じゃがそれは嘘という可能性があるじゃろう?』
圧をかけてジョーカーに問う。
「ーーーそれは……テオス様を殺して力を奪う、という事ですか?」
ニーズヘッグがタンタロスに問う。
『問いに問いで返すのはどうかと思うのじゃが……汝にはそう聞こえんのか?』
「はい、出来れば穏便に解決して頂きたくーーーー」
『一つ忠告してやろう。こちらには人質が居るのを忘れておるのでは無いじゃろうな?』
「それは……この世界の秩序を守りし四柱の全柱を敵に回し、この世界の主神……いや、最高神すらも敵に回す……と?」
「ッ!? それはどう言う事ですかッ! テオス様は二柱しか面識が無いはずーーー」
「違いますよ。輪廻竜蛇は宇宙で全世界の管理及び監視をしている」
「何故、貴方が……そんな事をーーー」
そして、ジョーカーは思い出す。
自らの主であるアーテルの言葉を。
ーーーニーズヘッグだけは敵に回すなよ。
そう言われたのだ、という事を。
「まさか…貴方はーーー」
「我こそがこの世界にいる調停者の四柱が一柱、神蛇竜……いや、これは仮の名前だったな。我が種族は世界大蛇竜」
『ほぅ、ワシを相手に勝てる……と? 大した自信じゃなぁ!! 小僧!!』
「何か誤解しているようだが、我は調停者の一柱だぞ?」
そう言いながら、ニーズヘッグは目を開いた。
その瞳は、黄金に輝いていたが、それと同時にその瞳は怒りに燃えていた。
開眼せし金色の瞳、怒りし蛇竜ーーー
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