36話 奈落神 レア
その後、ニーズヘッグはヒュドラに色々質問している。
すると……ジョーカーが心配そうに訊いてくる。
「テオス様、体調が優れないので?」
「いや、奈落に来てからいろんなことがあったからね」
「まぁ、そうですね。この奈落に1ヶ月近くいるのですから、流石に疲れますよね…」
え……あ、そうだった!
天井が普通に空が見えるし、階層が広いし、階数多いし、階段の数も多かったからな……シル達も心配しているかな?
翌日ーーー
そして、俺たちはヒュドラと共にこの部屋の奥に向かって進んで行った。
2〜3kmあったんじゃ無いかな、と思うほど広かった。
すると、巨大な両開きの扉が存在していた。
「大きいですね」
「これは、これは。この奥にレアがいるのでしょうか?」
どうやって開けるんだろ?
手で押したら開くかな?
俺は、その大きな扉を押そうとして、扉に触れた。
その刹那、右手に付けられている黄金の指輪が金色に発光した。
………あれ?
中指にこんな指輪付けていなかったと思うんだがーーーー
両開きの扉が発光し、扉が開いた。
「流石はテオス様!」
「貴方に同意するのは癪ですが、流石で御座います」
だが、俺は知らなかった。
この扉の先に地下に続く巨大な螺旋階段がある事をーーー
螺旋階段を降りながら休憩しつつ進むこと数十時間ーーーー
「やっとですね。階段の終わりは」
「疲れましたね」
「そうですね。フィリアちゃん、大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫!」
「そうですか。足元にご注意を」
「わかってるわ」
そんな会話をしながら、階段を降りていく。
「テオス様、あれを」
俺にそう告げ手を指す。
そこのはさっきの扉の3倍くらいある扉があった。
俺が驚いていると…扉がギイィィィと音を立てて開いた。
広い部屋の壁に人影があった。
そこには鎖に四肢を拘束され、吊るされた少女が居た。
その少女は…黒髪なのだが、何処かルフスに似ていた。
「ん……」
(光………?)
違和感を感じ、瞼を開く。
そこには、5人の男女とヒュドラがいる。
その中の1人の男は見覚えがあった。
その男は自らが呼んだ人物だった。
「来てくれたんやね、テオスはん」
「あぁ」
レアはクスクスと笑う。
「……ほんま、おもろいなぁ」
レアは小さく呟く「………歪やなーー」と。
「面白い? 違うと思うけど……」
「あ、テオスはん。そろそろ鎖、切って欲しいんやけど」
「あぁ、わかっーーー」
「お待ちください、テオス様」
俺がわかったと言おうとするとニーズヘッグが止めた。
「え? なんで?」
「ここは奈落、最下層ーーー深淵と呼ばれし場所」
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