34話 VSヒュドラ
そして、ニーズヘッグがヒュドラに蹴りを入れた。
「なッ! ーーーぐへぇ」
と言う音と共に。
だが……ヒュドラはほぼ損傷はない様子。
いや、回復している⁉︎
「ーーーない。……あり得ない。何故、ただの人間ごときに……」
「私は人間ではありませんよ?」
そう言いヒュドラの下顎を蹴る。
ーーーだが、これは罠であった。
蹴られていない8頭の蛇が次々に襲い掛かる。
「クソッ!」
(舐めすぎていましたね。それにしても私の蹴りを耐えるとは、レベル100は普通に超えているんじゃ無いですかねぇ。それに、九頭大水蛇は九つの属性を操る魔獣だった気がするんですよねぇ。もしかして、この辺り一帯にかかっている魔法はコイツがかけているのかもしれないですしね。倒しますか……面倒ですが、テオス様の為です)
そうして、主人の為に戦いを開始する。
四方八方から蛇が攻撃を仕掛けてくる。
普通の人間には逃げ道など皆無である。
だが、ニーズヘッグは人間ではなく蛇竜。
この世界に存在する蛇竜の中では2番目の強さを持っている。
蛇竜とは、強靭な竜の鱗・骨格と柔軟な蛇の肉体を持つ種族のことで在る。
故に、近接戦では竜族(一般的な)よりも強いのだ。
万が一にも、ドラゴンよりも弱いヒュドラに勝ち目はない。
ーーーそう、テオスを除く誰もが思っていたのだ。
だが、戦闘開始から2分経過してもヒュドラは死なない。
それどころか、傷一つ付いていないのだ。
(何故だ!? 何故、傷が癒えて……まさか、この魔力はレアの物、そうゆうことですかッ!)
このヒュドラは普通のヒュドラではなく、特異なヒュドラだったのだ。
そう、レアの魔力を浴び続け変質した特異なヒュドラーーーー九頭水帝王蛇へと。
それ故、再生能力や毒霧など様々な能力が通常のヒュドラより上なのだ。
「ーーーなぜ、何故、退いてくれなんだ!」
「? 何を仰っているので……」
その瞬間、ヒュドラが突進してくる。
呼んでくださり有難うございます。




