29話 娘
そして、演奏後…フィリアと呼ばれた少女が俺に話しかけてきた。
「……どこ、お父様はどこに居るの⁉︎ 早く!」
はぁ⁉︎ 知らねーよ、そんな奴!
なぁ、叡智之神…可能性が高い奴ーーー
ん? 父親、この家にいる奴……父親って事は男、この家で男はーー
アイツだけだ。
そうして、俺は無属性魔法-『思念通信』を使い本人に念話を繋ぐ。
『なぁ、ネクロ。今こっちに来れる?』
『はい。テオス様に『移界門』を教えてもらったので大丈夫です」
え…?俺、教えてないと思うんだけど…
『なぁ、俺教えてないよね?』
『あぁ、私は一度見た魔法を習得することが出来るのです。どれほど難しくても』
マジか…チートやん。
まぁ、魔法って言うチートも存在してるから、どっちがチートか解らないな…
あ、念の為鎌かけるか…
『そうか。じゃあ、お前の娘が来てるから』
『え? どうゆう事でーーー』
そうして、俺はネクロとの念話を切った。
すぐにネクロが来た。
「私の娘が来ていーー」
「お父様ーー!」
「ぐぇ⁈」
言葉を遮りフィリアが走ってネクロに抱きつく。
その勢いが強すぎて頭突きの様になっている。
ん? じゃあ、ネクロは誰に森に連れて来られたんだ?
後で、ジョーカーに聞きに行こう。
そう思いながら、ネクロに「せっかく娘に会えたんだから、またいなくなるんじゃねぇよ。そして、これまでの過程を説明しておいて、誤解されたから…」と言った後に演奏室から出た。
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