25話 敵の思惑
俺は声の方に振り返った。
その方角には梟がいた。
え……
「え……?」
「何故、その名をーーー……まさか!?」
そうルフスが問いかけた時だった。
「やはり、貴様はあのルフスなのだなッ」
そう梟が言い放つ。
ん〜〜。
全く話の内容について行けない……
「ねぇ、何の話をしていーー」
何の話をしているの? と聞こうとしたが、遮られた。
「申し訳ございません。捕まってしまいました」
そう言った。
このことから、コイツらは知り合い…もしくは共犯者と言う事になる。
「良いですよ。貴方はもう用済みなのですから…」
「ッ⁉︎ お待ち下さーー」
そう言い放ち梟が喋らなくなった。
ん? どう言う事なんだ?
「うぅぅぅーーー……やった〜〜〜〜!!!」
そう思っていると背後からそんな声が聞こえた。
は? マジでドユこと?
<告。あの梟はーー>
そこで声が途切れた、それは何故か? 妨害されたからである。
それをしたのは誰かって?
それはもちろんーー
「はぁ…疲れた〜〜〜〜。あのクズ野郎私に命令してきて、私に命令して良いのはあのお方だけなのに!!まぁ、これもあのお方のご命令ですからいいのですけれど…」
「あぁ、説明が遅れて申し訳ありません。テオス様」
そう、言って跪いた。
あれ……? 鎖が解けている?
何故!?
<告。相当な手練れです。ご注意を>
そんな声が聞こえた。
その声に、あぁ と心の中で返事をする。
「お前は何者なのじゃ!!」
ルフスがそう告げた。
「そうですね。では、改めて魔帝特殊部隊の隊長のメア……いえ、ジョーカーと申します」
そう言って恭しく頭を下げた。
そう言われて俺は、何それ? と疑問に思ったがそれに対しルフスは愕然としていたーー
「何故、何故…彼奴が動いているのか?」
「いいえ、あのお方は我々に命令しているだけで直接的には動いていません。ですが…テオス様、貴方に何かあれば誰であろうと殺そうとしますので、ご注意を」
は……?
えっ、ちょ……
「どう言ーーー………」
「何故、それほどまでに…」
「それほどまでにあの方にとって稀有な存在なのです」
そう言って、俺に指を差す。
は?
俺が……稀有?
何言ってんだ?
「おい。どう言う事ーーー」
「ふざけるな。なら、話を付けてくる」
そう言って『移界門』を使って何処かに行った。
し、知り合いなのか……
「あ……私、ここで一緒に暮しても良いでしょうか?」
「あぁ、俺は良いけど……皆がーー」
「私達は主人様が良いのであれば不満はございません」
「え……本当? 無理してない? 無理なら無理って……」
「大丈夫です」
「あぁ、わかったよ」
じゃあ、俺の部屋が3階だから…2階を使って貰おう。
「じゃ、2階の部屋を使ってね」
そう言って俺は自分の部屋から出た。
そして1年後ーーー
「主、準備は宜しいです?」
そう、リルの声が扉の向こうから聞こえる。
「あぁ」
「じゃあ、行くのです!」
「そうだな」
今からリルと行く場所とはーーー
読んで下りありがとうございます。




