22話 音楽
俺は指揮棒を振る。
その度に、黄金の音符や旋律が浮かび上がり…その音は天空へと舞い上がり伸びていくーー
そして、様々な楽器の音色が増えていく…だが、五月蝿くはない。
心地良いと感じる程だ。
うん。音楽って良いね。
心が洗われていくみたいだ。
あ…そう言えばーー
そう思い、人狼に目を向けると俺の奏でている音楽に入り込んでいた。
それはーー
幻想の曲
幻想曲ーーだが、その意味は違なる。
何故なら、俺のいた世界の幻想曲とは、形式にとらわれず作者が自由に楽想を展開させて作る曲の事である。
だが、今俺が弾いているのは普通の曲だが幻を見ている。
多分、俺だけじゃないだろう。
音を聞くという音楽を超越えた音楽、観て感じれる音楽……幻と言う意味を込めてこう名付けよう。
幻想曲とーー
あ…ついでに俺がクラシックの中でニ番目に好きな曲を弾こう。
そして正気に戻った人狼達は森に帰っていく。
幻想曲「グスターヴ・ホルストーー組曲『惑星』 第四楽章 木星‼︎」
「世界に響け‼︎」そう願い鍵盤を弾いた。
うん、良いね。
やっぱりこの曲は最高だ。
機会があれば他の曲も弾いてみよう。
そう思っている間も群青の音符や旋律が浮かび上がって天空へと舞い上がって伸びていく。
そうして、俺の演奏が終わりーー
シルが「とても素晴らしかったです」と、言ってきた。
そして、次々に賞賛された。
そして、俺たちは昼飯を抜いて家に帰り、晩飯を食べた。
献立は炒飯と餃子と拉麺(醤油味)だった。
今は無き世界への希望ーー
1日遅いですが、メリークリスマス!
読んでくださりありがとうございます。




