122話 矛盾
魔皇城にて───
「さて、どうしましょうかね?」
俺はそう呟く。
アーテル様にテオス様の治療を任されてしまった。
だから、治療しなくてはならない。
いや、この言い方は駄目だな。
治療させて貰う、のだ。
まずは───
「【診断】」
俺はベットに横になっている“神帝”様の胸元に手を翳す。
この【診断】のスキルは、『解析鑑定』では見る事の出来ない───“神帝”様は例外───体の状態……つまり、脈拍や体重、身長、病気などの様々な情報が得られるのだ。
失礼致します、“神帝”様……。
後で、神の裁きならお受けします。
ですから、一度だけ見せて頂きたい───……
──診断結果──
種族名:神
個体名:テオス
レベル:1[封印]
状態:瘴気(強)ー─ー→瘴気(中)
HP:10000/10000[封印]
MP:11000/11000[封印]
STM:1000000/10000[封印]
AGI:1000[封印]
VIT:100[封印]
能力:忍耐之神[時空牢獄・絶対防御・多次元結界・神速再生Ⅱ・預言・世界神之城壁]
誓約之神[万能感知Ⅱ・行動予知・森羅万象・神城之扉]
純潔之神[万物保護・行動記録・万物監視・神帝王座]
叡智之神[並列演算Ⅱ・念話Ⅱ・超速思考Ⅲ・魔導之大書庫Ⅱ・解析鑑定Ⅱ]
断罪之神[罪滅剣・絶対切断・破界切断・呪壊切断・終焉之審判]
傲慢之魔神[万象模写・出力調整・万物変化・武器化・武器格納庫]
怠惰之魔神[万象封印・能力超低下・気力放出・行動静止]
憤怒之魔神[万物壊滅・意識反転Ⅱ・無限魔力・狂乱暴走Ⅲ]
強欲之魔神[万象掌握・万物掌握・完全支配・能力封殺]
暴食之魔神[万物吸収・万物改竄・暴飲暴食・弱肉強食・至福飲食]
創滅之魔神[万物創造・万物複製・万物崩壊・融合分離・善創悪滅天秤]
魔法:全属性魔法
耐性:精神攻撃無効・状態異常無効・物理攻撃無効・魔法攻撃無効・寒熱変動無効・痛覚無効
称号:[帝王神](神帝)
な……!
あり、えない……!!
ほぼ完全に消えかけているでは無いか!
何故……!?
そうか……魔力か!
“神帝”様の魔力は混沌全能───
ん?
待てよ……混沌全能を持っている者はあらゆる毒素・病は効かない筈。
それに、“神帝”様は状態異常無効を保持しておられ……もしかして、切られている?
幾らなんでも、そんな事はしない筈だが……いや、こんな事を考えている余裕はない!
1秒でも早く治療しなくては……!!
その為には───魔力解放!
「万能細胞……!」
魔力を“神帝”様に流した瞬間、“神帝”様の胸元に翳していた右手が爆ぜた。
な、何故!?
俺の魔力は───ッ!
そうか、“神帝”様の魔力は万物と融合し万物と乖離する力。
幾ら、俺の万能細胞でも直せない。
その原因は……瘴気。
魔力:全能混沌が瘴気と融合し始めている、と言うことか。
なら、俺にできることは何もない。
必要なのは危害が加わらない時間だけ、と言う事ですか。
流石は、我らの主の兄君。
主───アーテル様より、規格外とは……!!
想定外でしたね……。
そう思いながら、自分が笑っているのを感じる。
そうして、俺は椅子を持って来て座る。
“神帝”様が治るまでは優しいままの俺でいるとするか。
どうせ、任務がある訳でも無いしな───
優しい俺の意味とは───!?
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