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12話 付喪神

 そうすると、シルが部屋に入ってきた。

 俺は思わず声を上げてしまう。

 すると…

 「………お邪魔したようです。主様(マスター)、後でお願いを聞いてください。ではーー」


 俺は声を発しようとすると…


 「何もお邪魔ではないですよ〜」


 そう言う声が聞こえた。


 「ッ!?」


 シルは驚き、そして「存在したのですね、付喪神」と言い放った。


 「……え」


 そう言った俺にシルが話してくれた。

 付喪神についてーー



 付喪神ーーそれは3種類に分けられる。1つ、長い年月を経て昇華した存在(もの)。2つ、人の願望・怨念を受け願いを叶えるために昇華した存在(もの)。3つ、膨大な魔力を受けて昇華した者である。そしてあの女の子は後者であり、枕の付喪神なのだと。



 「ねぇ、君名前はある?」


 「? ありませんが〜?」


 「主様(マスター)もしかしてその者に名を与える気ーーー」

 

 う〜ん……どうしようかな?

 枕…枕……悪魔………リリス。


 「ーーーリリス?」


 「え? 声に出てた?」


 「はい〜」


 「そうか、ならば……君にリリスという名を与えるーーー」


 そう告げると……

 そう言った瞬間、彼女は光り輝き下半身からボフンという風に煙になりその煙は枕の形になった。



 しばらくすると、人の状態になり「ありがとうございます〜主様」と言ってきた。

 なので俺は「いや、大したことはしてないよ」と言っておいた。


 「シル、俺今からメシ作りに行くけど今行く?後で来る?」


 「後で伺います」


 「あぁ、わかった」


 そう言って自らの部屋を出る。



 *   *   *



 テオスの部屋にてーーー

 シルとリリスが話し始める。


 「シルさん、こんな事ってあり得るんですか〜?」


 「いえ、本来はあり得ない…のですが主様(マスター)は魔力量が多く、そして魔力密度も多いので可能になったのでしょう」


 そう2人が話している内容はーーー


 なぜ、半日程度で付喪神が存在()まれるのか? と言う事である。


 

 本来は魔力を与えて短くて1年、長くて5年は経ないと生まれない存在なのだ。

 そして、何もせず長い年月の場合は100年は必要なのだ。

 故に、まだ生まれた事が無いのであるーーー

 例外として、願望・怨念の場合はその気持ちが限界を超えた時に生まれるのだが…そうして生まれた存在(もの)は正気を失い所有者の願い通りに動く人形となるが当然、所有者はそうなった時点で正気を失っている。


 

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何というスピード感、俺でなくとも見逃しちゃうね(つまり見逃してる) 冗談はさておき、圧倒的速度でキャラ、システム、敵が出てきたため世界観が一気に頭の中で構築できました。 [気になる点] 1…
[良い点] 枕の付喪神がえっちな女の子ってのも面白いですね!!! [気になる点] <そしてあの女の子は後者であり、枕の付喪神なのだと。 後者という表現は、前に出てくる例文が2つの時だけに使います。…
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