表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/240

116話 冥界を守護する黒狼


 私はアーテルの言う事を聞いて、エーリューズニルに転移した。

 魔法による転移ではない為、浮遊感は無い。

 でも視界だけは白に染まる。

 

 これ、何でだろう?

 あ……そろそろ着きそう。


 そう思った瞬間、視界が黒に染まる。


 正確には……エーリューズニルが基本的に黒一色だからなんですがね……。


 そんな事を思いながら辺りを見回すと、王座の前に胡座をかいている少女が居た。

 その少女は、黒色のボサボサとした長髪に深紅に瞳を輝かせている。


 もしかして……あそこに居るのは───


 「リル……?」


 「ふん。ネロか、テオス様……いや、お兄はどうした?」


 お兄……久しぶりにリルの口から聞きましたね。

 そういえば、最近は天真爛漫な性格ですが、元々はこんな性格でしたね……。

 

 「テオス様は瘴気の影響で倒れてしまって……」


 「おい、ネロ。何故だ、何故……お前がついていながら……」


 ……面倒ですね。

 

 「お姉ちゃんに、その言い方は何ですか? リルちゃん?」


 「あ〜あ〜。面倒なのです。でも、ネロだってお姉には……」


 「いえ、それよりもおにーちゃんが問題でしょう?」


 「……そう、だな。お兄の前では、お姉まで甘々になっちまうからな」


 リルは頭を掻きながら、不遜に言う。

 普段の口調からは考えられないけど、元はこんな野蛮だった。

 だからこそ、ついた異名は───


 「……で、ネロ。話を変えるが、お前達はどんな理由でここに来た?」


 「リルこそ。何で来たんですか?」


 「そ、それは、テルの野郎に……」


 そうですか。

 テルは最初からこうなる事が分かっていたんですね。

 アーテルはザックームを倒せたのでしょうか……?

 今はそんな事を考えている場合では───でも、やっぱり人の本質は変わりませんね。


 「おい、微笑むな!」


 「あ、顔に出てました?」


 「当たり前だ! それにお前達───……って、そこに居るのはフレキか?」


 リルはフレキを見て、目を丸くする。


 『ハッ、お久しぶりで御座います』


 フレキが頭を下げる。

 

 「い、いや、こっちこそ……急に居なくなっちまって悪かったな」


 少し焦りながらそう返す。

 フレキが私を見て、微笑した。


 ふふ……。

 幾ら強い口調でも、根は純粋で優しい()なんですよね。

 ……だとしても、おにーちゃんは渡しませんけどね!


 「ネロ、治療だろ。こっちに来い」


 薄暗い通路へ入って行く。


 「何で知って……」


 「おい! 早く来い! じゃなきゃ、治療してやんねぇぞ!!」


 「はいはい、行きますよ……」


 やっぱり、まだまだ子供ですね……。

 優しくて、寂しがり屋で、甘えん坊で、照れ隠しが下手な()───


 私はリルが入って行った、通路へ入って行く。


 「あ、眷属共(おまえら)は入って来んなよ!」


 エーリューズニル内部の王座にリルのその声だけが響いた───

 

 

衝撃の事実───!!

最後まで読んで頂き有難う御座います!


「面白い」 「次の話が気になる」と思って頂けましたら、下の☆☆☆☆☆から応援宜しくお願いします!

感想やいいね、ブクマ登録などして頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] <正確には……エーリューズニルが基本的に黒一色だからなんですがね……。 面白すぎるジョークだぜ…!!! ここに来てリルちゃんにスポットライトが当たるぜ!!! 楽しみだぜ!!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ