表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/240

108話 世界樹の心境───


 「もう少しで、山頂ですね」


 私はアーテルにそう言う。


 「あぁ、そうだな。出来れば……ネロ、お前には休んでいて欲しいがな……」


 「それは無理な相談と言うものです!」


 「そんな事は分かっているさ。だから、お前はここに居る」


 「そうですね……」

 

 「アーテル様、その言葉はネロ様に対して言う言葉なのですか? 敵であるザックームに言えば良いのでは……」


 「まぁ、それもそうだが……この様な暴挙を許したのは俺達の怠慢が原因の筈だ」


 「「……」」


 ラスとクーペはアーテルにそう言われ、黙る。


 「ラス、クーペ。私の事は良いんです。アーテルが言っているのは、本当の事ですから」


 「ですが……!」


 「クーペ、大丈夫です。だから……」


 「分かりました」


 暫く間を開けて、クーペはそう言った。

 その発言に対して……

 

 「ありがとう。クーペ」


 「感謝など……! 私達が感謝してもしたり無いくらいなので……」


 「ネロ、あまり喋りすぎるな。ただでさえ……」


 「私の体の事は、私が1番知ってます。そのくらいの判断は出来ますよ」


 私の発言にアーテルはふっ、と笑う。

 

 「……そうか。なら、好きにするが良い。その代わり、倒れたりしたら……俺がお前を殺すぞ?」


 「おにーちゃんが怒るよ? それでも良いのなら……」


 私の発言に舌打ちをする。


 「わかっている。お前も流石に分かっていただろう。俺がお前の体調を気遣って言っている事くらい……」


 アーテルはそう言うと顔を背けた。


 ふふっ、こういう所は幾ら“傲慢”でも恥ずかしいのですね。

 でも、その気持ちだけだと良いですね。

 私はおにーちゃん以外の人を異性としては見ないので。

 この“心配”がいつか……“好意”に変わらない事を願います。

 ───いや、ありえませんね。

 “傲慢”に限ってそんな事はないですね。


 私が喋らないからか、振り返って訊いてきた。


 「ネロ……? どうかしたか?」


 「いえ、何でも」


 私は平然とそう答える。


 この程度の痛み……あの時に比べたらなんて事ない。

 あの時……おにーちゃんを転移させた時、おにーちゃんの周りに色んな“女”が居た。

 その瞬間、私の中の何かが目覚めた───。

 それは……嫉妬、とも呼べる物。



 ……私は、誰にも奪わせない。

 私は、誰にも渡さない。

 フギンにも───。

 ムニンにも───。

 アリシアにも───。

 リルにも───。

 ライムにも───。

 ルフスにも───。

 イアにも───。

 イリスにも───。

 レアにも───。

 フラーウスにも───。

 

 ───誰にも、触れさせない。

 おにーちゃんには私だけを見ていて欲しい。

 その為なら、全ての人を利用する。

 そして、私は幸せを掴む。

 私はおにーちゃんさえ居れば、他は何も要らない。

 ……でも、おにーちゃんは違う。

 おにーちゃんは“皆”を大切にしている。

 だから……それを壊さないといけない。

 その為には、この世界の真理と自らの過去を知って貰わないといけない。



ネロ、遂に病んだ───!?

最後まで読んで頂き有難う御座います!


「面白い」 「次の話が気になる」と思って頂けましたら下の☆☆☆☆☆から応援宜しくお願いします!

感想やいいね、ブクマ登録などして頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] その病み成分こそが萌えポイント!!!(勝手な解釈) ていうかもしかして、病み成分の本質が世界の真理にあるってこと!?!?!? 急に長文で独白されると読んでいるこちらがドキドキしますね!!…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ