砂上の梟
私には時間が無い
私の人生は駆け足で
ゆっくり歩む暇などないのだ
不要なモノは沢山ある
諦めることも沢山ある
いつ消えてもいいと思っていた
笑わない私と泣かない私
何者にもなれると思っていた過去
選べると思っていた未来は永遠にこない
未来を語る言葉を私は失ってしまったのだから
明日になったら種をまいて
たっぷり水をあげたら散歩に行こう
土曜日は曇りでも
日曜日には芽が出るだろうか?
そんな未来を想像してみる
春にはどんな花が咲くのだろう
私には時間が無い
何をすればいいのか
何を残せるのか
明日の空の色さえも曖昧で
この熱が冷めたらきっと終わりなんだ