「明日」「フカシギ」「あらくさ」
「明日」
寂しい時間を過ごしたあとでも
時計の針と見つめ合った長い夜であっても
必ず明日はくるから
明日できることを考えて
明日が訪れることの喜びを伝えて
ここに今いることを希う
「フカシギ」
違う読み方で違うこと
違う見方で別のもの
違う言い方で同じもの
不思議ふしぎフシギ
このフカシギを
誰が目に留めるのだろうか
「あらくさ」
寒さにたえて咲こうとも
誰にも見られぬ花がある
力をこめて這い出しても
誰にも認められぬ草がある
ただ一心に咲けばいいと
ただ一心に芽を出せばいいと
声をかけることは
寂しすぎてできない
そのひたむきさを受け止めれるように
目を配り心を広げ
頑張ったねと声をかけられる
自分でありたい
寂しいものは寂しいものの心がわかる
やさしい人ほど傷つきやすいのは
柔らかい心ほど全てを受け入れるから
やさしい人はどこか寂しい
寂しさを我が事のように感じるから
寂しくてやさしくて強い人に
私はなりたい