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勇者と魔王編(1)

今編は、一樹君視点です。

召喚されたその日の夜、城の一室にて、俺は重要なことに気づいていた。


「‥‥あっ!俺、自分のステータス確認してないじゃん!」


そう、一俺は、他の人のステータスを教えてもらうことはあっても、自分で開くことは無かったのだ。最初にステータスに気づいたのは、俺なのに、詳しく確認することが無かったのだ。


「あぁーもぉーなんだよぉ俺!他人の能力分かっても、自分の能力分かってなかったら意味無いじゃん!」


そうして、俺がステータスを開こうとした時、


コンコン‥‥


と、扉を叩く音が聞こえてきた。


何だろ?バルムさんかな?


そう思いつつも、僕は扉に向かい、その扉を開ける。そこにいたのは、


「‥‥熊倉くん、ちょっといいかな?」

「‥‥え?か、神崎(かんざき)さん?」


同じクラスの、神崎香織(かんざきかおり)さんだった。


「うん私だよ?入っていいかな?」


そう瞳をうるうるさせてお願いされたら‥‥


「も、もちろん!入って入って!」


断ることなんて出来ないじゃないか!


神崎さんは、なんというかその‥‥とても綺麗な人だ。

黒に少し茶が入った、ロングヘアーで、顔は美少女と言うより、美人と言った方がいいかもしれない。

出る所はちゃんと出ているし、太っていたりもしていない、モデル体型で、面倒見もよく、このクラス、いや、この学年のアイドルと言える人だった。

ただ、残念なところが‥‥


「もう!熊倉くん!さん付けは禁止って何回言ったら分かるの!」

「いや‥‥でも、神崎さん年上だし‥‥ 」


そう、神崎さんは俺達よりも年上だ。なぜ年上がクラスにいるかというと‥‥


「うぐ‥‥そのことは言わないで‥‥」

「ご、ごめん‥‥」


彼女は、留年しているのだ。

しかも、出席日数の関係だけではなく、純粋な成績の関係上なのだ。


「うう‥‥熊倉くんが(いじ)める‥‥」

「‥‥‥‥‥‥」


いや、そんなこと言われましてもねぇ‥‥しょうがないじゃん?

でも、神崎さんって、この学年のでは、成績がかなり優秀なほうなんだよな‥‥なんで留年したんだろ?


「そんな事よりも、なんで俺の部屋に来たの?」

「‥‥そんな事って‥‥‥‥」


がっくりと落ち込む神崎さん。‥‥‥‥可愛い。


「えと‥‥寂しかったからかな?」

「‥‥‥‥は?」


いや、だからってなんで俺の部屋?女子の部屋に行けばいいのに‥‥

っ!もしやこれは!アニメなどでお決まりの告白のシチュ‥‥


「いや‥‥年下の女子に寂しいなんて言えるわけも無いし‥‥男子の部屋に行くと、何か勘違いされるし‥‥」

「いやいやいや!俺も男なんですけど!」

「‥‥一番チキ‥‥大人しそうな子が熊倉くんだったんだよ‥‥」

「今絶対チキンって言おうとしたよねぇ!?俺、そんな風に思われてたの!?」

「‥‥‥‥」

「目をそらさないでぇえええええ!」


グスン‥‥俺のハートに1億ぐらいダメージ入ったんではないだろうか‥‥軽く10回は死ねるぞ‥‥


「あ、アハハハ‥‥そんな訳で、ここで寝させてくれないかな?」

「‥‥‥‥え?」


え、聞き間違いかな?今、ここで寝させてくれって聞こえたような‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「お、おーい?熊倉くーん?」

「‥‥‥‥‥‥」


‥‥‥‥‥‥‥‥はっ!?今意識飛んでた!?


「あ、あの‥‥もう一度言ってもらって‥‥」

「ん?‥‥‥‥チキンだから?」

「そこじゃないです!っていうか、今チキンって言いましたよねぇ!?はっきりと、言いましたよねぇ!?」

「えと‥‥‥‥寂しかったから?」

「なぜ戻った!その二つ次ですよ!」

「‥‥‥‥ここで寝させてくれ?」

「‥‥‥‥嘘ですよね?」

「‥‥‥‥‥‥嘘だと思う?」


見ると、神崎さんの足が細かに震えていた‥‥


「ビビリか!」

「ひうっ!」


あ、ビビリだわ。神崎さんビビリだわ。


「はぁ‥‥高校生にもなってなにやってるんですか‥‥」

「あははは‥‥‥‥‥‥はぁ‥‥」


でも、一つ屋根の下で男女が一緒に寝るというのはどういうものだろうか‥‥いや、確かに俺チキンですよ?そんな襲う勇気無いですよ?‥‥‥‥無いですよぉ‥‥‥‥


「‥‥どうせ俺なんか‥‥‥‥」

「熊倉くんの心が折れた!」

「ハハハ‥‥神崎さん‥‥俺をゴミ捨て場に持っていってください‥‥大人しく焼却炉で燃やされます‥‥」

「しかも、真っ二つに折れてるよ!見事なことに折れてるよ!」

「フフフフフフ‥‥‥‥」

「怖っ!熊倉くん!戻ってきてぇえええ!」


そうして、夜はどんどん更けていくのだった‥‥


‥‥‥‥まだまだ眠れそうにないっす。

フフフフフフフフフ‥‥‥‥

今回はネタ回かな?

書いてたら、面白くなってしまって、ネタを書きまくりました。

少しでも笑えて貰ったら嬉しいです。

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