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滑って 転んで 死んで 転生

ガチャッ


「ふうっ・・、寒いな。さっさと用事すまして戻ろう。」


冬は寒い、おまけに昨日雨が降ったので外は尋常じゃない寒さだ。

自室はエアコンが入ったままだったかもしれない。でも、帰ってからの自分へのご褒美としてつけっぱなしでいいかなと思っている。


「くっそぅ、こんな日に限って外に出なければならないような用事をあるんだからなぁ。」


インドア派だけども別に外に出るのが嫌いなわけではない。嫌いなのは暑いか寒いか、それだけだ。


「母さんも俺が暇そうだからっておつかいなんか頼みやがって・・・・・暇だけどさ。」


母さんの予想はいつも正しい。

俺はもう大学生、忙しいと思ってくれてもいいのでは?と思う。

しかし、大学生なのに忙しくない。理由はある。

勉強に困っている訳でもないので頑張る必要ないし、お金もまだ親からの支給でまかなっている(小遣いを人質に取られてはおつかいにでるしかないのだけれど)。


『小遣いがいらないなら働きなさいよ。バイトでもしたら?。』

耳に残るあの一言。


俺はまだバイトもしたことがない。スポーツも特にやっていない。彼女もいない。 やりたいこともみつからない。


「俺、このままで大丈夫なのかな?」


そんな自問も、自答できない。


(働いてみるかな・・。)


体力もコミュニケーション能力も容姿もたぶん大丈夫な方なのでバイトとかはちゃんとできる気がする。


「働かざる者食うべからずというし、これ以上母さんの奴隷ではいられない。俺は働く!バイトだぁ!」


ズルッ 「ひぇっ・・・・・!?」


よそ見してたせいで階段に気づかなかったらしい。


ズダダダダダダダダダ ダン


昨日の雨にこの気温、まるで氷上の様にツルツルのため足を滑らし、俺は勢いよく長く高い階段から落ちた。


「う・・ぅ」


意識が朦朧もうろうとする、俺詰んだかもしれない。
















(・・・・・・・・・。)


目が覚めると周りには白い空間以外になにもない。


(あれ、どこだろう。俺は何してたんだっけか。)


「っ・・・!くぅぅぅ。」


突然、後頭部に激痛がはしる。血はでていない。傷もない。


(あっ、思い出した。落ちたんだ、階段から。これは・・死んでるな、俺。痛い、死んでも痛いもんは痛いとは・・。)


「ということは天国かなんかか。意外となにもないんだ。」


『目が覚めたか。』


どこからか声が聞こえる。


「だっ、誰だ!?どこから!?うっ」


突然まばゆい光がさし、その中には人影が見える。


(眩しくてまともにみれない。なんだ?)


『まず質問に答えよう。私は神様みたいなもんだと思ってくれていい。ここはどこか、それは・・むぅ、簡単に言うとゲームの最初だ。しかしこの世界はゲームではないぞ。』


(どういうことだ?もしかしてあれか、異世界に転生しました的なやつか?おいおい現実にそんなこと・・・。)


『現実だ。考え方はそれで正しい。お前は異世界に転生する魂に選ばれた。』


「選ばれた?つまり俺ってラッキーなのか?」

(心を読まれた。本物とみていいだろう。)


『とても幸運なことだよ。前の世界でお前は1度死んだ。しかし異世界でコンティニューができるというわけだ。その世界の空気に対応できないとかことわりからはずれる、とかはない。そこはきちんと調整される。ここまではいいか?』


「状況は理解できた。でも、なんでそんなことがあるんだ。俺だけがいい思いをするだけじゃないのか?あんたらは?」


『・・・昔、死んだ魂を管理するある人物がおった。そやつは日々死んだ魂を無に還す作業を黙々とこなしていた。しかしある日その作業が倍以上に増えた。調べてみると、ある世界では強大な力を持つものが暴れまわり、再生のない破壊と殺戮を繰り返していた。このままでは1つの世界のバランスが乱れ崩壊する、それを止めるため違う世界の魂から強い意思を持った者を選び出して転生させた。その者は勇者となり力を持つものを倒し、世界を救った。その名残で強い意思を持ったものをそれぞれバラバラのタイミングで無作為に選び出して異世界へ転生できるチャンスを与えるようにしている。 ふぅ』


「長かったな。だが、よくわかった。つまり、俺に勇者になれと!」


『あっ、違う。別に狂った世界はないし、そんな兆候のみられるところもない。ただ偶然、転生する権利を貰えただけなのだ。』


「・・・宝くじに当たったって考えたらいい?」


『それが適当。以前、お前の世界に転生したやつはいる。例えばお前たちのいう河童とか未確認生物はそれによるものがある。・・安心しろ、お前のいく予定の世界はお前の世界の住人と姿かたちは似ている。』


「よかったぁぁ。で、俺はなんか特典とかないの?」

(まじか、河童。地球人ではなかったのか・・・。)


『ヘルプボードというものがつく。これは向こうの世界での常識や知識がある万能知恵袋だ。頭に思い浮かべるとでてくるステータスもな。あと固有スキルだ。』


「マジ!?やったーー!俺、夢だったんだよ。自分だけの特殊能力!なんだろなぁ~」


『お前は・・・` 転職天職ジョブ・チェンジ´だな。あらゆる仕事に対応できる。社会人が泣いて欲しがるレアスキルだ。』


「OH、GENMETU・・・。なんだそれ・・・。」


『恐らく死ぬ間際に仕事頑張る的なことを決意していたのだろう。まぁ、その決意のおかげでここにおるのだがな。』


「ううっ、勇者になる!って叫んで死ねばよかったよぉぉ。」


『そらそろいいな?転生だ。街の近くに飛ぶぞ。』


「まってくれ!衣服とかはどうなる?もとの世界のやつでは目立つんじゃないか?」


『・・・河童は高等生物だった。衣食住ともにお前たちよりも発展・発達していた。』


「?」


『お前の知っている河童は服を着ていたか?着ていないならそれはなんでなんだろうなぁ。』


「ちょっ・・・(バシュゥゥゥゥウン)


『達者でな。また運があったら会えるかもしれんな。』


いままでにないコンセプトの小説をかきたいです。


異世界ものって結構あると思うので、もしかしたら他の人が同じようなものを書いているかもしれません。その時は教えていただければ削除なり訂正なりします。



プロローグっぽくなかったのでサブタイトル変えました

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