機竜と名乗るもの
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機竜と名乗るもの
機竜と名乗る機械竜と仲良くなったノブル。彼の武器はどれこれも見たこともないものであり、強力なうえに身体能力も高そうに見える。ノブルは思った。こいつと一緒なら何事もやっていけると、これなら冒険者になるギルドテストに合格できるかもしれないと思った。確証はないが、そんな気がしたのである。
次の日、機竜と僕は朝食を済ませた後、2人で一緒に冒険者ギルドにゆっくり足を運んだ。その道中で2人はこんなことを話していた、 どうすれば勝てるのかを。
「そういえば機竜さ 前に武器の説明とかしてたじゃん。ほかにはどんな武器を持ってるの?」
「ソレハ、マダイエナイ ココデハナシタラ ムイミダ ケド」 「けど?」
「オレニハ ヒサクガアル マカセトケ!」 「まかせとけとか秘策なんて言わないだろうし、楽しみにしてるよ。あ、もうすぐ着くみたいだよ。」
ノブルと機竜はギルドテストに合格するための手段やらを話していた。立ち回り、攻撃のタイミング、相手からの攻撃回避などをあれこれ話しながらギルドに向かっていった。そして、1度は負け悔しい思いをしたノブルにとって嫌な場所についてしまった。昨日と同じく受付係の女性とたわいない会話した後、やはり機竜のことが気になってしまうようだ。彼女に事情を説明し、今回だけ2人で試験を受けるように交渉した結果なんとか許可がおりたが、このときまだ2人は知らなかった・・ のちに行われる大激闘を!
冒険者ギルド 控室にて
試験開始時刻が迫る中でノブルの緊張はMAX寸前で心臓が締め付けられる感覚に襲われていた。それもそのはず、自分はここで不合格をやらかした。なぜなら魔物に立ち向かう勇気がなかったから負けたけど今回は特別に2人で試験を受けることができるノブルにとって機竜は気休めほどしか思ってもいいだろう。 そして機竜は相変わらず無言である。
「いよいよだね なんとか事情を説明して特別にでてもらったけど緊張するな」
「アア、スコシカンタンダトイイガ」 10分後もするとコン、コンと控室のドアから声が聞こえた。
そろそろ準備が整ったみたいで2人は試験場の手前の門際でスタンバイして登場を待った。すると、華麗な男性が試験場の中央で、司会を務めるアルスター上官はとても意地悪で彼に当たったら運の尽きともいわれるうわさを耳にする。そんな中で司会のアルスターが2人を呼び上げる。
「レディースandジェントルメン! 今日はご来場いただきありがとうございます。ギルド試験を受ける挑戦者は2人、では紹介しよう ノブル キリュウ!」 そういわれると手前の門が開き、俺と機竜は試験場の中央に移動した直後に反対側の門から恐ろしい眼差しが見える。明らかに猛獣のイメージしか出てこない。 「では試験の内容を説明します。 試験のクリア条件はこちらで用意してある小型のヘビーモスを時間無制限 倒すまで行います。 武器や魔法を駆使して勝利を勝ち取ってください。それでは2人とも準備はよろしいですか? では開門!」
反対側の門が開き、足音が1歩ずつ響いてくるのがわかる。そして目標の小型ヘビーモスが現れたが2人は驚愕した。(こいつは・・・、ドウミテモ・・・3mハアルゾ!)とてもじゃないけど倒せる相手じゃないたかが3mされど3mのヘビーモス。 人の手で倒せるわけがないと思ったとたんにゴングがなり、試験が始まったが3m級のヘビーモスをどこをどうやって攻めていくかもわからんがやるしかない!と2人はそう思った。まずノブルは正面から機竜はジャンプして攻めることにした。理由は簡単だ 1人が正面に気が集中しているなかでもう1人が別視点から攻撃するシンプルな戦略だが、ヘビーモスには傷一つついていない。とんでもない防御力で2人の力だけでは歯が立たない。それでも2人はヘビーモスにダメージを少しでも与えるようにあらゆる角度から攻撃を仕掛けたが、まったく効果がない。
「はぁ・・はぁ・・無理だよ こんなの・・」 「アキラメルナ! マダ ナニカアルハズダ!」
と言っていると相手側の行動に移った。まず2人に突撃した後、体を大きく回転した衝撃で機竜とノブルは
空高く打ちあがった。どう見ても勝てる相手じゃないむしろ僕らをここで殺すつもりなんだと確信した、アルスター上官はこれまでに多くの人数を試験でふるいにかけたが、その割合は1割にも満たない結果である。しかも実際に死亡者も出ているのでかなりの下衆野郎だと思うが、彼は自覚していないそうだ。2人は下を見るとヘビーモスがとどめをさす体制を構えていた。「もう無理だ 冒険者になるだなんて夢のまた夢なんだ。ギルドは初めから冒険者なんていなかった それよかまるで命をもてあそばれている 僕はもう・・ 終わりだ」 「・・マダダ ノブル オレヲツカエ サイゴノシュダンダ 」
「最後の手段って? 何するつもりだよ・・」 「イマカラ ヘンケイスル ノブルアイツヲタオソウ フタリデ!」 僕は驚いた。けど今は使うしかなかった。すると機竜は宣言したとおり変形して武器に変わった。まるで電子パルス銃のように、そしてヘビーモスに向けて発射した。 「こいつを食らいやがれ!」
見事ヘビーモスに命中した後、試験場は静まり返った。まさか2人で3mもあるヘビーモスを倒したことに驚きと戸惑いを見せたが、しばらくすると歓声が沸き上がった。 その後、2人は試験場をあとにした。
彼らはそのあと冒険者になった。母と相談した結果、機竜と一緒に旅に出ると言った。 どんなに叶わない夢であっても同じ意思や目標を持った人同士ならどんな夢もきっと叶うだろう。
書くのに手間取りました。