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俺に異世界は向いてない  作者: 赤白 蒼
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プロローグ

不定期更新になると思います。ですので待っていただけるなら、なるべく気長にお待ちください。なるべく頑張りたいと思っています。

キャラ設定が甘い部分が出て来る可能性があります。そこは目を瞑っていただけたら幸いです。


真っ暗な空間。あの時以来だ。

ここまで来るのに約半年かかった。

長く辛いものだった。

たった一つの、されど最も大切な願い事を叶えるために。

それだけを叶えるためにこの半年間、頑張ってきた。

例えば


「ねー、お願い事は?」


おい。今、カッコよく決めようとしてんだから邪魔すんなって。


「だって、そんな何処にでも転がってるような感動系のお話の纏めみたいなのなんて聞いてても面白くないもん。」


それはわかる。

だが気分的にやりたかったんだよ。

それに王道を馬鹿にしてはダメだぞ。

王道があるから邪道や他の道が出来るんだから。


「あーはいはい。てか、なにが『長く辛いものだった(キメ顔)』よ。それなりに楽しんでたじゃない。」


えっ?俺キメ顔作ってた?やだ…恥ずかしい…///


「………」


無言は心にくるからやめて、お願い。

てか、お前一応、自称『神様(笑)』なんだろ?もうちょっとないの?


「もうちょっと、と言うと?」


ほら、例えば『汝、願い事を申してみよ。』とか『よく、やってくれましたね。そなたに褒美を与えよう。』みたいなさ。


「そんな堅苦しいのなんてやだ。肩凝りしそうだし。いいじゃん、軽いノリの方が喋りやすいでしょ。アタシなりの配慮ってやつよ、配慮。感謝してよね。」


ハハーアリガタキシアワセー。


「というか、アンタもアンタよね。もっと敬い、慕いなさいよ。」


誰を?


「アタシよ。アタシ。神様よ?ほらほら。」


残念ながら俺には自称神様(笑)を敬い、慕う義理はない。

それに俺もそんなに堅苦しいのが得意なわけじゃないから、

今のままでいいだろ。


「アンタが言い出したんだけどね。てか、そろそろ願い事をいいなさいよ。」


あぁ、そうだな。

…なぁ、願い事をする前に少しだけ 真面目な質問、してもいいか?


「…いいわよ」


俺、向こうで上手いこと出来てたか?


「前例がないから比較はできないけど、向こうの人達は悪いようには思ってないんじゃない?」


向こうの奴等はこれからどうなるんだ?


「さぁね、でも導けるところまで、導けたと思うわよ。それからどう進んでいくかは、私は見るだけしかできないし、彼ら次第ってところだけど。」


そうか… じゃあ最後に一つ。

なぜ俺達だったんだ?


「…前にも言ったでしょ?たまたまよ。たまたま。」


……わかった。

じゃあそろそろ願い事でも叶えてもらうか。


「そういえばあの子は先にお願い事を叶えてあげといたわよ。中々、面白いお願い事だったわ。」


ハルのことか。そうか、それは良かったよ。


「じゃあ、いくわよ…、シオン、貴方の願い事をいってみなさい。」


そう。もう物語は終わる。

全てが辛かったといえば嘘になる。楽しいことだってあった。だが、それも終わりだ。

俺は願い事を言うべく口を開ける。



そして少年は


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