逃げる悪女(おんな)と追う復讐者(おとこ) 第46話
結局、【勇気】は半月だけ待ちなさいと言っていた。
その間に10人目の犠牲者が出たら、【勇気】も動くと言っていた。
【匡】は【絵里】と相談した結果、【勇気】の言うとおり、渋渋とだが、後、半月だけ待つことにした。
では、【勇気】の言った言葉が本当かどうか?
犯人サイドの視点で見てみよう。
犯人は、【匡】が金曜日に会う予定でそれがキャンセルとなったスクールカウンセラーで間違いは無い。
彼女は【斉藤 数步】と名乗っていたが、本名は【真窟 密華】と言う。
実は殺人を犯しており、名前と顔を変えて生活している女だった。
【密華】は卑屈な人間であり、他人を羨んで生きている女でもある。
他人を陥れ、影でほくそ笑む。
そんな性格の腐りきった人間のクズだった。
サイコパスの要素も持っている。
当然、そんな人間が信用される訳もなく、大人しくしていてもにじみ出る悪意は出るものである。
だから、すぐに信用を無くし、その場所に居づらくなり、別の場所に行くと言う事を繰り返していた。
そう言う性格だったこの女は、心理学を学び、カウンセラーになった。
カウンセラーとして、悩める生徒達の相談を受けながら、精神的に未熟なその子達を自分以外は全て嘘つきだと騙して洗脳し、自分の手駒とする事を始めた。
悩める生徒達は【密華】の思うように動き、彼女の悪意を実現させて行った。
その悪意が明るみに出たとき、手駒として使っていた悩める生徒に責任を押しつけ、自分はトンズラする。
そんな外道な真似を続けていたが、そんなこの女も38歳。
自分の年齢が気になる様になっていた。
普通、38歳だとそんなに老けては居ない女性も多いが、この女は凶相があり、50代から60代の顔になっており、しわも多かった。
そこから女は美しさと若さに執着し、若くて綺麗な女を憎む様になった。
嫌がらせのターゲットを若い女性に絞ったのもこの頃だった。
そして、この女は【異能】を使える【アイテム】/【108枚の呪いのコイン】と出逢った。
異能が1枚1枚に練り込まれる【アイテム】を売ったのは、【呪術師】だ。




