逃げる悪女(おんな)と追う復讐者(おとこ) 第27話
次は、【小林 美智子】/1年生と【神原 千春】/1年生の諍いについてだ。
【美智子】と【千春】は、1人の男性を巡って恋のライバルだった。
だが、恋の相手だった【北村 陽一郎】/大学2年生に、
「醜い争いをしている君達とはつきあえないよ。
僕は心の清い女の子が好きなんだ。
君達はとてもじゃないけど、つきあえない。
君達の喧嘩を見ていて何て醜いんだって思った」
と言う一言を貰っている。
女性と言えば心が清いと思うのは幻想である。
女性だって醜いことはしょっちゅう考えているし、男が嫌悪する部分も持っている。
だからこその人間なのだから。
異性を100%好きになるというのはほとんどない。
好きな相手にも嫌いな部分は多少なりともあるものだ。
それを許容出来ない【陽一郎】にも問題があると言えるのだが、2人は【陽一郎】を神聖視しており、【陽一郎】にフラれたのは相手が悪いと思うようになった。
【美智子】は、
「【陽一郎君】にフラれたのはてめぇのせいだかんな。
どうしてくれんだよ、このクソが。
トイレに流すぞ、こらっ」
と言い、【千春】は、
「あぁ?
てめぇが原因だろうが、バカ女が。
何、人のせいにしてんだよ、バカが。
てめぇこそトイレにぽいだこらっ。
頭、かちわんぞ、こらっ」
と言いながら争っていた。
こういう口汚い言い争いを【陽一郎】は目撃し、どん引きしたのだ。
見た目は良かったので、最初は【陽一郎】と良い感じになっていた2人だったが、【陽一郎】は女性に対して潔癖だったため、フラれたのだった。
元々、合わなかったと言うべきだろう。
後に残されたのは2人の因縁だけだったと言う。
そう言う訳で、【千春】にも動機があるのだった。




