逃げる悪女(おんな)と追う復讐者(おとこ) 第02話
【匡】と【友希子】は幼なじみであり隠れて付き合っていた。
小さい頃、
「私達、将来結婚するのかなぁ~」
「うん。
結婚しよう」
と言う中であり、中学に入学した時に隠れて付き合い始めた。
3年後、高校に通っても恋人同士なのは変わらなかったが、明らかに【友希子】の様子が日に日におかしくなっていった。
【友希子】を心配し、【匡】は、
「大丈夫か?
悩み事なら俺が相談に乗るよ」
と声をかけたが、【友希子】は、
「大丈夫だから。
心配しないで」
と言って誤魔化していた。
そして、なおも心配する【匡】とは喧嘩が絶えなくなり、高校2年に進級した時に別れた。
そして、彼女は帰らぬ人になってしまった。
最初は【匡】と別れた事がショックでと思って、【匡】も落ち込んでいたが、高2の5月になる頃、どうもおかしいと思う様になった。
【友希子】の死には不自然な点が多い事に気づいたのだ。
【匡】は警察に言ったが、学生の言う事だと言う事でまともには取り合ってもらえなかった。
そこで、【匡】は独自に調査する事にしたのだ。
その過程で【友希子】の友達の【絵里】は占いが得意という事を聞いて占ってもらったのだ。
【絵里】の占いを信じれば、【友希子】を殺したのは同じ学校の女生徒。
その【悪女】は自分のどす黒い欲望を満たすために、【友希子】を殺した憎い仇。
【匡】は【復讐者】としてその【悪女】を追っていく事にしたのだった。
まず、復讐するにも【該当者】が誰なのか、確かめる必要がある。
間違った相手に復讐する事だけは絶対に避けなければならない。
だから、確証が持てるまでは復讐は出来ない。
例え、それがどんなに【グレーゾーン】に居る極めて疑わしい【女性】だったとしても、冤罪で復讐する事だけはあってはならない。
そうなれば、【真犯人】の【悪女】は笑うだけだし、間違って復讐された【女性】には取り返しの付かない傷を付ける事にもなる。
だから、確実にこいつだと思えるものが確定するまでは、【匡】は復讐には動かない。
そう、決めていた。




