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イマジナリーマジックバンドの言う通り!  作者: 雨の日


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7/18

恋のコミュニケーション(inマジバ)


次の日から、ロイ君は私に話しかけてくれるようになった。

あんなに気持ち悪い笑みを浮かべる女にである。


(ロイ君優しい…好き…)

『おはようございます、ローズ。今日もロイ・ダグラスとの恋をサポートします』

(うん!お願いね、マジバ!)


実のところローズはロイと会話している様でしていない、というおかしな状況にあった。


「おはよう、ローズさん」

『ロイ・ダグラスは、先日ローズに名前で呼ぶ許可をしました。名前で呼んでみましょう』

「あっ、おはよう!…ロイ君!」

「昨日の課題、難しくなかった?僕、ちょっと分かんない所あったんだよねー」

『数学の課題でしょうか?ローズは全て正解の回答でした。ロイ・ダグラスに助言しましょう』

「あっ、数学の課題かな?それなら教えられるかも…」

「ホント!?助かるよ、ありがとうローズさん!」


一事が万事この調子である。

それでもローズは満足していた。

一人の力では、ロイとこんなにスムーズに会話する事は出来ないからだ。


現に今も、ありがとうローズさん!と笑顔を向けたロイにのぼせ上がり

(笑顔カッコイイ…左目のホクロ…色っぽい…)

な思考で頭がいっぱいなのだ。


『落ち着いてくださいローズ。ロイ・ダグラスとの課題の時間です』


マジバにそう言われ、2人で机で肩を寄せ合いながら課題を広げる。

勉強を教える時は邪念が入らず、話す内容にも困らない。


この時間がずっと続けばいいのに、とローズは思った。






(今日もローズさんと色々話したいな!マジバ助けてくれるよね)

『もちろんです、ロイ。ローズ・ウィステリアとの恋のサポートが出来て光栄です』

(あっ、ローズさんだ!)

『まずは挨拶を交わしましょう』


「おはよう、ローズさん」

「あっ、おはよう!…ロイ君!」

(ロイ君!だって!かーわーいーいー!!)

『落ち着いてください、ロイ。つぎの話題はどうしますか?ちなみに学生の間で交わされる話題の第1位は“昨日の課題”です。』


「昨日の課題、難しくなかった?僕、ちょっと分かんない所あったんだよねー」

「あっ、数学の課題かな?それなら教えられるかも…」


(マジで!?でも教えてもらうのってカッコ悪いかな?)

『異性同士であっても、勉学を教え合うことに嫌悪感を覚えるというデータはありません。ローズ・ウィステリアの提案を受け入れることを推奨します』


「ホント!?助かるよ、ありがとうローズさん!」



ローズと肩を並べて課題を広げる。

ロイより小柄なローズが、何かを話す度に自分を見上げる仕草がたまらない。

『落ち着いてください、ロイ。ローズ・ウィステリアとの課題に集中することを推奨します』

そうマジバに言われないと、思考が別の世界に飛んでいくロイであった。



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