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第四話 ドラゴン

僕は今ボス部屋らしき場所にいる。

なかはとても広く、中央には邪悪なドラゴンがいるが僕のスキル《魔気隠消》のおかげで気づかれないでいる。

隠消さまさまだね。


じゃあ行こう!戦闘開始だ!


『神聖魔法 《聖域の光線(サンクチュアリ・レイ)》』

飛剣のひとつ使って放つ。

すぐさま僕は狼になろうとしたが予想外の出来事が起こったことでならなかった。


「グラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」


!!

悲しい、苦しい、助けて、そんな感情を思わせる悲鳴だったからだ。人として転生したら分からないことだと直感的に思った。

そして僕は悟った


このドラゴンは怪我をしている。傷じゃない。ドラゴンを蝕んでいるのは、、、、、、、、、、邪悪なオーラとでも言うべきもの。

ドラゴンは纏っているんじゃない、纏わりつかれている(・・・・・・・・・)んだと感じた。

そして僕はこのドラゴンを救いたいと思った。


『ははっ、なんか危なっかしい方に行きそうだな。でも不思議だな。なんかできる気がする。』

「グルアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

『黙ってろ!《浄化の青焔》』

浄化の青焔は聖天がレベル5になったときに使えるようになった魔法だが、レベルは本来簡単には上がらない。つまり、効果はどれほど高いかは分からないが、少なくとも聖魔法の《浄化》よりも高位の魔法だ。そして、飛剣と組み合わせることで従来の何倍にも効果的に使えるということ


『《威力増加付与》《耐久値倍加付与》!これなら行けるっ!()け!《飛剣・魔力最大供給(オーバーブースト)》』

飛剣のだけの性能を強化し、魔力も増やしまくり、そこに浄化の青焔の力が加わる。

今できる限りの対邪悪オーラの戦闘スタイル


僕はすぐさま狼のなり走る。今ドラゴンにアタックをしているのは計25の飛剣、そして僕の周りに計5の飛剣を追従させている。


『この魔力、ブレスかっ!《無限増変》』

盾を壁にしながら走り続ける。25本の飛剣ですら全然オーラが消える気配がない。

もしかしてなんかから供給されてる?

察知系でも分からない。なんだ?なにがドラゴンを苦しめている......


[問。SPを500消費してスキルを取得しますか?]


なんだこれ。こんな状況で....

いや、こんな状況だからか?

『はい』


[告。《気配察知》《魔力察知》《聖天眼》《模倣》を回収。ワールドスキル《世界察知》《世界の声》及び神級スキル《神眼》《飛剣技》《創薬》を取得しました。]


世界の声ってなんだ?

〔問、世界の声とは?解、世界神が創り出した全ての知識を持つミフェと会話することが出来る。〕


!?

なんかまたえげつないの手に入れた。まあ、代価として500SP持ってかれたから残り545SP。これでもまだあるな

っとそれより。質問、あのドラゴンを助ける方法はあるのか?


〔解、ある。方法、神級スキル《創薬》で神薬を創り出し、ドラゴンにかける。又、同時にドラゴンの額にある断魔神石を神級スキル《飛剣技》の《神速の太刀》にて破壊することで救えます。〕


創薬?

えぇい、やってやらぁ

『《神薬創成》《神速の太刀》!!』

25本の飛剣の剣先に真紅の液体が出てきてなんかバケツひっくり返した時の水量でドラゴンにかけている

これなら!

追従させてた5本を飛剣技を使う


「グルアァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

相打ち狙いのブレス!?

まずい、どうすれば、、、、、、、、、、

『全魔力持ってけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!』

この瞬間、僕は死を覚悟した。


୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧


うっ、頭いてぇ。頭ないけど......

「起きたのか」

『?』

誰の声だ?

「我は神聖白竜のハクという。我を救ってくれて感謝するのだ」

『いえいえ、って聞こえてないのか』

[告。スキル《念話[B]》を習得しました]

※念話使用時は『』の中に{}を付けます

『{身体は大丈夫なのか?}』

「主様ほどでは無いのだ」

『{あ、主様?}』

「我は主様に救われた身。身も心も主様に捧げるのだ」

『{えーっと、つまり一緒に旅をしてくれるってこと?}』

「そういっているのだ」

『{やったー!!今まで1人だったからな}』

「それより主様の身体は大丈夫なのか?」

『ステータスオープン』

❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎

【名前】なし

【レベル】95

【種族】レアマナメタルスライム

【生命力】55100/55100

【魔力核】220400/220400

【スキル】《魔力支配[6]》《挑発》《無限増変[UN]》《威圧[S]》《気配支配[1]》《収納[2]》《魔気隠消[EX]》《世界察知[WD]》《世界の声[WD]》《神眼》《飛剣技》《創薬》

【固有スキル】《形質変化[6]》《万能付与[2]》

【魔法】神聖魔法[5] 神聖天[1]

【称号】《金属博士[2]》《頂へ上る者》《命知らずの勇気ある者》《断魔神石を破壊した者》

【加護】女神の加護 鍛治神の加護 生命神の加護

【SP】595

❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎

『{元気だし、レベルが何故か上がってる}』

「それもそう、主様が壊したのは断魔神石というこの世界のルールから外れたものなんだが、主様には意味をなさなかったようだ」

『{やっぱり人の姿になろうかな?}』

「主様は人にもなれるのか?」

『{多分できる。《形質変化》}』


ぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃ


「おっ、出来た」

「!?」

「どうした?そんなに驚いて」

「主様!今のは人体錬成!?」

「いや、違うよ?」

「そうなのか?」

「そうだよ。僕は少し、いや結構特殊なんだ。僕の種族はレアマナメタルスライムって言って、今のは人体錬成じゃなくて《形質変化》ってスキルなんだけど僕の《無限増変》って言うユニークスキルの影響を受けてるから人になれるわけだけど、本体の種族は変えられない」

「主様、それだけでも十分すごいのだ.....」

「えーっと、確か契約とかってする?」

「!。ならば相互契約がしたいのだ」

「相互契約?」

〔解、相互契約とは契約者同士は危害を加えることが出来ず、対等の立場となる。また、契約者同士は互いの力を1つずつ取得することが可能〕


「相互契約とはな....」

「なるほど、もしかして人の姿になりたいの?」

「我、まだ説明してないのだ、、、、」

「あはは」

「実はな、恥ずかしいのだが我は人型になる術を持っていないのだ」

「よしわかった。相互契約を結ぶよ」

「契約成立なのだ」

「《鑑定》」

❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎

【名前】ハク

【レベル】1796

【種族】神聖白竜[神獣]

【生命力】983900/983900

【魔力核】2709720/2709720

【スキル】《オーバーブースト》《神気操作[15]》《業火の生》《神鏡》《起死回生》《メタライズ》

ect....

【固有スキル】《白炎》《神爪技》

【魔法】神聖魔法[5] 神聖天[5] 火炎魔法[5] 暴風魔法[5]

【称号】《守護神獣》《救われしもの》

【加護】戦神の加護

❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎

え、何このステータス、えっぐい

てか700差じゃなくて1706差かよ!?

よく生きてたな、、、、僕

えーっと何取得しようかな。

神鏡ってなんだ?

〔解、鑑定より上位のスキル。詳細情報などを確認できる。又、神眼の鑑定より上位のスキル〕

ふーん


・・・


これにしよ

[告。神級スキル《神鏡》を取得しました]

おけ


「主様、ありがとうなのだ。《形質変化》」


ピカーーーーーーーン


「眩しっ!」

そして光が収まると、そこには白い髪に蒼の瞳をした165cmくらいの身長をした美少女がいた

ちなみに僕は170cmくらいの黒髪黒目の日本人仕様の姿にしている。

「かわいい」

「はわっ」

「はわ?」

「これがわ、我の新しい姿なのだ!」

「すごい可愛いよ」

「ふわぁ」

「ふわ?」

「そそそれより主様もか、かっこいいの、だ」

プシューと顔を真っ赤にしてうずくまってしまった

「ありがとな。でも主様って呼ばれるのはなぁ」

「あ、主様。名前をつけるのだ。主様の名前、名前〜。名前〜。主様はこれからイオと名乗るのだ」

「イオ、いいね。ありがとうハク」


[告。モンスターからネームドモンスターになりました。進化先を選んでください]

し、進化先?

[進化先一覧。【ミスリルスライム】【スライムドラゴン】【メタルスライムドラゴン】]

三つ.....

❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎

【ミスリルスライム】

ミスリルのスライム。魔力伝導率が高く、魔力を扱いやすく、魔力使用系統の能力が50%上がる

【スライムドラゴン】

ドラゴンと契約したスライムが進化することが出来る種族。稀に変異進化する個体もいるが街を襲い討伐される。捕食特化になるため捕食スキルが50%強化される

【メタルスライムドラゴン】

ドラゴンと契約したレアマナメタルスライムのみが進化することが出来る種族。ミスリルスライムのように魔力伝導率が高く、魔力使用系統のスキルや魔法に50%強化される。又、変化系スキルは扱いやすくなる。

❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎

なるほど。これはメタルスライムドラゴン一択だな。

でもなんか誘導されてる感がすごい。

[問。メタルスライムドラゴンで良いですか?]

[はい/いいえ]

はい


あ、意識途切れるんだった........

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

1「これがあなたが出した答え?」

2「そう。彼が特異点」

1「なるほどね。彼はどこまで行けると考えてるのかしら?」

2「終わりまで.........そして始まりでもある」

1「ふふっ、楽しみね」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧

うっ、気絶するの完全に忘れてた

ん?

「主様起きた」

「これは膝枕、、、」

「言わないで、、ほしいのだ。恥ずかしいのだ」

「よっ。ありがとな。じゃあ改めてよろしく」

「よろしくなのだ」

「ところでハク」

「?」

「地上への出口知ってる?」

「知らないのだ」


うーん困った。こんな時はステータスを確認しよう

「ステータスオープン」

❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎

【名前】イオ

【レベル】1

【種族】メタルスライムドラゴン

【生命力】60000/60000

【魔力核】240000/240000

【スキル】《魔力支配[7]》《挑発》《無限増変[UN]》《威圧[S]》《気配支配[2]》《収納[3]》《魔気隠消[EX]》《世界察知[WD]》《世界の声[WD]》《神眼》《飛剣技》《創薬》

【固有スキル】《形質変化[7]》《万能付与[3]》《金属創成[1]》

【魔法】神聖魔法[5] 神聖天[1]

【称号】《金属博士[2]》《頂へ上る者》《命知らずの勇気ある者》《断魔神石を破壊した者》

【加護】女神の加護 鍛治神の加護 生命神の加護

【SP】595

❄︎••┈┈┈┈••❄︎••┈┈┈┈••❄︎

なんか全体的にスキルのレベルが1上がってる

・・・

なんか面倒だから世界の声に聞いてみるか

世界の声へ、地上への道はどこ?

[小さい扉の先にあるコアを破壊すると地上に転移します]


よし!行くか

「ハク、一緒に旅をしよう!冒険者になって、一緒にお酒を飲んで美味しいご飯を食べよう!」

「っ!!行くのだー!!」

あれ?なんか告白みたいなこと言っちゃった

でも、それもいいか


僕はハクの手を握って走り出す。地上への道に向かって走る。

旅と言っても目的のある旅じゃないけど、僕はこの世界をまだこの鉱山しか知らない。

知りたい。この世界は広いということを、生きることが楽しいって思えるように


始めよう、旅を。生きよう、楽しむために。

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