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無属性魔法

ブックマーク・コメント・評価・いいね・感想ありがとうございます。

やる気が満々ですニャ。


「可愛らしい子猫ですね。ケイ様がお飼いになられるのですか?」


 揺れる馬車の中、セレスさんの言葉にオレの膝で眠ていたニャンニャンが耳をピクリと動かす。


「飼うと言うより、仲間になってもらったと言う方が正しいですね。一緒に連れ立って歩くにあたって何か問題はあるでしょうか?」


「そうですね! 貴族などではそういう方もいらっしゃいますし、特に問題は無いかと……でも、冒険者ギルドへの従魔登録はした方がいいかもしれません」


「なるほど……従魔登録ですか……」


 背中を撫でながらニャンニャンをなだめる。


『はいはい、怒らないよ! 可愛いって言われたんだからね』


『わかっているのです! 約束なのです……ニャ』


 今はニャンニャンに教えてもらった念話による会話をしている。実はこの念話は無属性の魔法で魔力があれば誰でも使えるようになるらしい。という事は、この世界の人間は全員出来るという事になる……オレが会って来た人間を見る限り、この事実を知られてはいないようだが妖精の世界では常識のようだ。


『それにしてもこれ便利だよね! でも何で無属性の魔法は適正に関係なく使えるって、人間には浸透してないんだろう?』


『全員に使えるけど、全員には使えないのです』


『えっ? どういう事?』


『魔力操作が出来ないと無理なのです。普通は親か教師に習って魔力操作を練習するのです。それに人族は魔力の総量が少ないって聞いたことがあるのです…………ニャ』


『なるほど、ほとんどの人たちが魔法を使えるほど魔力を持ってないのか……それに魔力があったとしても魔力操作を習っていないから使えないと……そういう知識がどこかの世代で途切れちゃったのかな……?』


『あたちには人族の世界の詳しい事までは分からないのです』


『そ、そうだよね! 面白い事が聞けて良かった。ありがとう』


『あたちもお役に立てたなら、嬉しいのです』


 まあ、使えもしない魔法の知識を伝承しても信じるとは思えないが……。話が終わると、ニャンニャンはおおきな欠伸をして膝の上でまた丸くなってしまう。オレはその背中を撫でながら、ステータスを確認してみる事にする。


 名前:ケイ 

 種族:人間 

 年齢:14歳

 LV:7

 HP 170/170

 MP 340/340 +10

 STR   37

 VIT   48

 INT   110 +2

 DEX   40

 AGI   33

 RES   66 +2

 LUK   51 +1


≪ユニークスキル≫

 【秘密の部屋】

 【魔法全適性】 

 【ものづくり】


≪スキル≫

 【料理Lv10】

 【言語理解Lv10】

 【神聖魔法Lv10】

 【水魔法Lv1】

 【火魔法Lv1】

 【風魔法Lv1】

 【土魔法Lv1】

 【光魔法Lv1】

 【変身魔法Lv1】

 【無属性魔法Lv1】NEW


 出来る事は増えてきたんだけどレベルは一向に上がらない。商人をやっていくなら十分ともいえるが……ニャンニャンの話だと、無属性の魔法も面白そうなんだよな。念話とか念動力とか超能力っぽくて中二ごころが刺激される。ニャンニャンに魔法の先生になってもらうのもいいかもしれない。そういえば、オレも滞在中に何か教えて欲しいって言われてたけど何を教えるんだろう?


「ノア様、伺いたかったのですが、私は具体的には何をすればよろしいのでしょうか?」


「ケイ様にはお好きなだけ滞在していただいて、その間に旅の話や領主のイワン様のお子様方の教師をしていただけたらと思っているのですが……」


 旅の話っていっても、ほとんどモレト村とあなたたちとの記憶しかありませんが……。


「領主さまのお子様方の教師? わたし、この地域の歴史とか全然知らないですよ!」


「魔法やケイ様の教えられるもので構いません」


「魔法……!」


「も、もちろん、それ相応の報酬をお支払い致します。基本のみでも構わないのでお願いできないでしょうか?」


 ニャンニャンの方が先生に向いてそうだけど……。


「お子様方は魔法の適性はあるのでしょうか?」


「我が領の魔術師の見立てでは、あると言う事でした」


「すでに魔術師の方がいるなら、私が教えるのをよく思わないのではないでしょうか?」


「構いません! ケイ様を見た後では、あの者たちが本当に魔術師か甚だ疑問です。出来ればケイ様の本物の魔法をみせて、思い上がった態度のあの者たちに思い知らせてやりたいぐらいです」


 いやいや、オレが構うんだけど……嫌がらせされたりするの絶対にオレだよね! どうやらノア様は何か魔術師たちに思うところがあるらしい。


「な、なるほど、色々大変なんですね……」


「王国でも魔術師の必要性が理解され始め、我が領も広く魔術師を募っていますが、高い給金につられて魔術師を騙る輩も来るようになりましたし、今いる魔術師も高い給金を払うほどの価値があるとは到底思えません」


 う~ん……どうなんだろうね。魔術師としても急に手のひらを返してちやほやされても、許せない所があってそういう態度になっちゃうのかもしれないしな。もしくは、ただ単に嫌なヤツかもだけど……。それに今度は魔術師ってだけで、高い給料を支払うっていうのもおかしな気がする。いっそのこと能力給にすればいいのに! あっ! それを見極める人間がいないのか……。


「なるほど、それは大変ですね…………そういえば領主さまはどんな方なのでしょうか? 名前も聞いていなかったですよね」


 『なるほど、大変ですね』としか言えないよ……困った時の話題チェンジで切り抜ける。


「それは失礼いたしました。この領の領主はイワン・ウェストン・フォン・レンドール男爵閣下でございます」


 はい、無理~! 長くて憶えられません……。

 


 



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