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5章


「おまたせ!待った?」


「いや、大丈夫。じゃあ、行くか」


「うん。それで、春人の家って遠いの?」


「遠くはないと思うな。俺が高校決めた理由が家からの近さだからな」


「そうなんだ。じゃあ、意外と遠くはないんだね」


「ああ」


「春人のお姉さんってどんな人なの?」


「ん?どんな人か…。まあ、優しい人かな?」


「なんで疑問形なの?」


「家でも(たま)にしか話さないんだよ。でも、まあ、優しいのは確かだな。俺が課題でわからない問いがあった時に聞きにいくと、いつだって優しくわかりやすく説明してくれるし」


「何、その家庭教師について話す生徒みたいな感想」


「いや、本当にあまり話さないんだよ。姉ちゃん、ゲームとかやらないし。あ、でも美人かな、弟の俺が言うのもなんだけど、姉ちゃん見た人はだいたい俺にそう言ってくるな」


「へえ、そうなんだ。さらに会うのが楽しみになってきたよ」


「まあ、そんなに期待しても仕方ないと思うぞ」


2人は談笑しながら道を歩く。


学校を出て、坂道を下り、少し交通量が多い県道沿いを歩く。彼にとってはいつもの通学路であったが、その景色はいつもとは違って見えた。


誰かと帰るという行為は彼にとって初めての事であり、彼はその行為に多少なりとも幸福感を感じていたのだった。


しかし、その幸福は長くは続かなかった。


突如彼女の胸から刃物が飛び出した。彼女は男に背後から刃物を突き刺されたのである。


彼女に刃物を突き刺した男は彼女から刃物を抜き取ると何事もなかったように走り出し、俺達の前方を1人で歩いていた男子生徒に対して、彼女にしたのと同じように突き刺した。


そして、また男子生徒から刃物を抜き取ると男は走って街の中へと消えていった。


それはまさしく通り魔だった。



【彼に特別な能力があるからか、特別な事は起こり始める】

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