ヤクザ勇者2 血戦‼︎ 異世界極道大戦〜ファンタジーなるドン〜
連載中の方を書かず、こういうのばっか考える自分はやはり疲れている。
ある日、また過ぎ去って行く日の一つ。
その日は、兼ねてより世界中の預言者たちが口々に漏らしていた終末の日であった。
その降臨を阻止せんと動いていた者たちの奮戦虚しく、異世界の破滅を高らかに告げる邪神が産声を上げた。
その邪神はこの世に初めて出現した時、こう言った。
『破滅を受け入れよ、死の間際を享受せよ、滅亡こそが全ての終着点』
邪神は謳う。それが全てと、
『結果が決められているならば行き着くまでの経過に意味は非ず』
邪神は定義付ける。それが全てと、
『さあ、運命の時は来た!命よ、終えるがいい!!』
死の波動を天に掲げ、遍く命を終わらそうとしたその時──
「さっきからギャーギャーと、喧しいんじゃおどれ」
一人の男がそこに現れた。
「俺の“りらっくす”の時間を邪魔するたァ……この一本、高ぅ付くぞォ?」
「あわわわわわまずいって、絶対これまずいやつだって!関わっちゃいけない類のもんですって!やばいオーラビンビンでて破滅とか滅亡とか痛いこと口走ってますけど絶対冗談じゃないですよ絶対!!」
「今の魔王様の言動も結構因縁つけられる類ですよ!?」
白スーツ、サングラス、雑なオールバック、長ドスに拳銃、隠しきれない傷跡。そして今しがた点けられて、そして無慈悲に落ちた葉巻。
この世界に、この場所に、この時間に不釣り合いな男がそこに立っていた。
『この死の波動が迸る一帯に、いやこの“滅の邪神”を前にして立っているとは…貴様、ただの人間ではないな?……何者だ?』
「草です雑草です道端の石ころとか家庭から出た喋る生ゴミですすいませんお助けてください命だけは取らないでごめんなさい中二の邪神様」
「右に同じの2号です勘弁してくださいてか最後おいコラ魔王ふざけんな殺されたらどうすんだコラ」
現れた謎の男。故に邪なる神は問われた、『貴様は何者か?』
「先におどれが名乗るたァ礼儀がなっちょるのォ。ええ心掛けじゃ、ええわ。名乗ったるさかいそのでっかい耳の穴かっぽじってよぉ聞かんかい!!」
「やめてぇえ!名乗んなくていいから!名前覚えられて因縁つけられたくないから!?今スーパーhelp meタイムなのわかってる?Are you OK!?understand!?」
「そうですよ!もうこれ観光じゃなくて命の危機ですよ!?あれこの土地の名物とかじゃないですからスーパーデンジャラスタイムですから!てかもう逃げよさよなら!!」
「待てえええコラアアアアア!!置いてくなァあああああ!!?」
「うわっ離せこのクソ魔王ぺっぺっ!テメェだけ死ね!!」
「フハハハ!!自分だけ助かろうなんざ虫がよすぎるんじゃ馬鹿め! つかテメェ覚えてろよ!?今の台詞絶対覚えてろよ?化けて出てやるかんな?死んだら化けて出て呪い殺してやっかんな!?魔王舐めんなボケコラカス!!」
男は答えた。『よろしい、知らぬならば答えよう』
「俺は通りすがりのヤクザじゃ!!」
『我が名はヤクザ勇者』
ヤクザ勇者 異世界英雄譚〈上巻〉 最終章冒頭:『邪神邂逅』より抜粋
ヤクザ勇者 異世界英雄譚〈上巻〉 最終章:エピローグ『直後』より
かくして、終末の日に降臨した邪神はヤクザ勇者の手によって完全消滅を果たした。世界は救われたのだ。
「瞬殺だったね……」
「まさか一撃とは……」
しかし喜ばしいことばかりの結果とはならなかった。
「飛んでっちゃったね……」
「倒した衝撃で空間に裂け目が出来てそこに吸い込まれるなんて誰が予想できます?」
回想
(極道舐めんじゃねえエエエエエエエエ!!!)
(ぐはぁああ!!?バカな!?この“破滅の王”たる我があああああ!!!?!)
(いや滅の邪神じゃなかった?)
(なんか一気にランク下がりましたね)
(ペッ 口先だけのチンピラが……)
パカ
(あん?)
ヒュウウウウウウウウウ
(あ〜〜〜れ〜〜〜〜〜……………)
そう、邪神を打ち滅ぼした時に生じたエネルギーで出来た何処とも繋がらぬ異空間へとヤクザ勇者は吸い込まれ、帰らぬ人となってしまった。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「……イィヒャッホウ!!これで地獄の日々とはおさらばだぜぇ!!!」
「嘗てこれほど、幸福を感じたことがあるでしょうか?いやね、もうね、死ぬまで働かされるものとばかり……」
「よ”か”っ”た”な”よ”か”っ”た”な”、辛”い”日”々”た”った”も”ん”な”……!」
「え”え”…本”当”に”本”当”に”自”由”な”ん”で”す”ね”……?」
いつの時代も平和は犠牲の上に成り立ってきた。それは平和を実現した本人でさえ例外ではない。
救世主、英雄の最期とはいつも美しいとは限らない。時に醜く理不尽であることもある。
「自由だぁああああ!!俺たちはあのヤクザの支配から自由になったんだあああああああ!!!」
「そうですともぉおおおおおおおおお!!!」
しかしそれは全く無意味ではない。
彼らが辿ってきた足跡、歩ってきた道は、この経過こそ彼らが彼らとして語り継がれるべき英雄譚。
それが全てとは言わない。しかし結果には過程が必要である。大事なのはそのこと。
「「ヤッタ!ヤッタ!ヤッタ!」」
最終章:エピローグ『胎動』
そして世界は一時の平和を取り戻す。
だが、戦いはまだ終わってはいなかった。
新たな終焉が水面下で蠢いていた。
中巻に続く
ヤクザ勇者 異世界英雄譚〈中巻〉 序章:プロローグ
終末の日から一年後。世界は平和だった。
「いや〜平和だねえ〜」
「平和ですね〜」
「もうねぇ、あの頃に比べたらパラダイスですよパラダイス」
「そうですね〜ホント大変でしたよね〜あの頃。何回死にかけたか、いや死んだか」
「ホント人生って何起こるかわかんないね〜」
「わかりませんね〜」
しかしそんな平和は容易く崩壊する。
ズバ
「「え”?」」
ズイ
「おぅ、今帰ったでえ」
「「…………………………」」
「俺が帰ってきたんじゃ茶ぐらい出さんかい。あ”ぁ”?」
魔王と家臣、外を眺める。
「「グッバイ、輝かしき日々。ハロー、地獄の日々」」
それはそれは見事な絶望っぷりだったそうな。
同時刻 ある土地にて
「おぅ、ここか。異世界ちゅうんわ?」
「へい。兄貴、その通りでございやす」
「……ええ所やな、優良物件じゃ。……獲るぞ」
「へい!おぅ聞いたかお前ら!!兄貴がココを獲るぅ言うたぞ!予定通りここら一帯シメる!!!準備はええか!!」
『おおおおおおおおおおおおお!!!!!』
「覚悟せえよ砂利どもが──」
別の地にて
「成る程、ココがそうですか」
「はっ。どうやら成功したようです」
「良い所ですねえ。えぇ、本当に」
「では?」
「はい、決めました。……ココを獲ります」
「はっ。……私だ、早急に取りかかれ」
『了解』
「フフフフフ、譲りませんよ。ええ、一つたりとて──」
魔王の城
「別次元で迷ったから?住んでる邪神を?殺し回ってた……?」
「そうやってたら?元の世界に戻って?いつの間にか他のヤクザたちが勢力を伸ばしてて?ついに異世界にまで進出……?」
ヤクザ勇者の土産話を聞いて顔が引きつる二人。なんなの、ヤクザって……
「おぅ、そんでこれ以上好き勝手やられんようにこうして戻ってきたわけじゃ」
葉巻吸って踏ん反り返るヤクザ勇者に魔王が突っ込む。
「いやいやどうやって──」
瞬間、ヤクザ勇者はブンっと持っていたドスを素振りをするとその空間に切れ込みができた。
「こうやってこれを広げて入って来たんじゃ」
「え”え”え”え”え”え”え”え”え”!!?!」
二人は思考も見事にシンクロした。ヤクザってなんなの……と。
「というわけじゃ。今日からどんどん抗争になってくでえ」
((嘘だあああ、こんなレベルのやつが何百人とか嘘だあああああ!!?))
二人は思った、死んだ……と。
「他の組を、ぶっ潰す!」
そして──
『異世界獲るのは 俺/ワシ/私 だ!!』
プロローグ 完
漢の帰還! 突然の来訪! 餓えた野望! 弾ける血飛沫! 衝突する三陣営!
与り知らぬ所で覇権を賭けた血みどろの闘争が幕を開ける!!
この事実を前に異世界の人々は、ヤクザ勇者は、世界は、一体どうなるというのか!?
未来はあるのか!?
運命はどう転ぶのか!?
『フフフ……』
そして蠢く黒い影。
「ざっけんじゃねええええええええええ!!!」
貫く己。
「「ぎゃあああああお助けええええ!!!!」」
変わらぬモノ。
「ヘッ まさか砂利によぉ、説教されるなんざ年上の立つ瀬がねえや……」
「待てや!?まだ俺との勝負がついとらんぞ!!」
変わるモノ。
「まさか…有りえん!何故だナゼダなぜだ何故だナゼダなぜだ!!?理解不能だ不明だ不在だ!貴様……貴様は一体、一体なんなんだあああああ!!?!!!?!」
壊れるモノ。
「俺か? ええぞ、そんなに聞きてえなら聞かせたる!耳の穴かっぽじってよぉ聞いいとけや!!──」
決して壊れぬモノ。
見ろ!
アレが益荒男だ!
「どぉうりゃあああ!!」
アレが漢の背中だ!
「死に晒せ!!」
アレがヤクザ勇者だ!
「往生せいやアアアアアアア!!!」
そう、アレこそが!
「俺が真の極道じゃアアアアアアア!!!!!」
ヤクザ勇者2 血戦‼︎ 異世界極道大戦〜ファンタジーなるドン〜
「ここが俺の死に場所かい…未練じゃのぉ……」
ヤクザ勇者、死す!?
絶賛執筆予定なし!!
はい、続きません。
やっちゃいました。そのくせ続かない、ごめんなさい(土下座)
一応設定とかも色々浮かんだ(でも続かない)のでここで載せときます。
ネタ9割です。
ヤクザ勇者
種族:ヤクザ(人間ではない)←重要
職業:ヤクザ、勇者(一応)
武器:長ドス
・超兵器。次元とか神とか悪魔とか平気でぶった斬れる、ヤクザパワーを注入することでレーザーブレードとなり攻撃力と破壊力がさらに上がる。驚くべきことにこれはヤクザたちの常用武器である。前述の使い方は基本中の基本であり、達人ともなると惑星ごとぶった斬れるし因果律とか時空とかも切り捨てられる。抗争ともなると国は一つ滅ぶ。
拳銃
・射程、弾数無限。超誘導、超威力。ヤクザパワーを注入すればさらに上がる。ただのボルティックシューター。
なお、これらを駆使しても決定打にはならないことがある。
必殺技:ヤクザクラッシュ 相手は死ぬ。
ヤクザパンチ 相手は死ぬ。
ヤクザキック 相手は死ぬ。
ヤクザショット 相手は死ぬ。
ヤクザファイナル 世界は終わる。
なぜか異世界に来てしまったヤクザの若頭。組の勢力拡大のために異世界を制覇しようと企む。強い。超強い。
魔王
種族:魔族
職業:魔王
武器:なし
のんびりと過ごしてたらヤクザ勇者に城を乗っ取られたかわいそうな人。言動が腹黒いが無自覚。パシリその1。
家臣
種族:魔族
職業:家臣
武器:なし
魔王の家臣として使えていたが城がヤクザ勇者に乗っ取られて以降ひどい目にあう苦労人。忠誠心はドブに捨ててきた。パシリその2
ヤクザ
最強の種族。超兵器を駆使してもピンピンしてる化け物で、もっぱらヤクザにしか殺せない。組長クラスだと宇宙を創造したり破壊したりのループになったりする。抗争が起きれば宇宙一つは覚悟するレベル。傍迷惑。超迷惑。
後で組長とかが修正したりする住民は死んだことも生き返ったことにも気づかない。
多分最後は虚無る。
はい、ふざけすぎました。ごめんなさい(超土下座)
もう書かないので本気にしないでください。(フラグ)
ではでは