12話
「薫のどこにほれたんだ?」
本題っていきなりそれ?なんていうか前置きと言うか・・・、そういうものがあるんじゃないのか?
いやっ、さっきのが前置きか・・・。
「えっあっえーっと、かっ可愛いところとか・・・。」
「薫がかわいい?」
達也すっごい笑っている。
そしてこういった
「薫が可愛いって・・ぶふっ・・・だって、あいつそんな可愛いか~~~~~?」
「いやいや、それは自分の妹だからそう思うだけで学校とかではクラスの男子とかにめっちゃもてて
る」
「そうなのか・・・。ふーん意外だな」
意外そうだ
「あっでも、困ったときに見せるあのなんともいえないあの表情・・・、あれはいい」
「そうっっっっ!それだよっあの表情たまんない」
「妹でも、時々かわいいって思っちゃうんだよなー」
そう、ついつい2人で大声を出してしまった
その声を聞いて斉藤がノックして返事もしないうちに入ってきた
「何はなしてるの二人とも・・・。勉強してるんじゃなかったの?笑い声しか聞こえてこないんだけ ど・・・。」
やっやばい
「いっいや俺、問題解くのにちょっと変な回答・・・っていうか・・・うんそんなのを書いちゃって、 バカ見たいだって一緒に笑ってたんだよ」
それを聞いて、達也もフォローしてくれる
「そうなんだよ。もう光がさー。」
「ふーん、まぁさー私たち少し静かにしたいの。ゴメンだけど、森内君の家でできない?」
「えっ・・・。」
まさか、追い出されるとは・・・。
すると達也は
「あー、もう終わったから、あの問題ちゃんと分かったか?」
えっ終わったの?
まっいまはしょうがない
「うっうん!すっごい分かりやすかった」
「そっか、またいつでも聞きにこいよっ」
相談しにこいってことか・・・。
「じゃあ、俺帰るから」
「送っていくよ」
「森内君バイバイ」
「おぅっ」
そして、おれは斉藤の家を出た
これが最初で最後でなければいいが・・・。
でたところで達也が話しかけてきた
「また、来いよ。今日はあんまり話できなかったけど夏休み中ならいるから」
「分かった」
「「じゃあ」」