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恋 アルベルト王太子Side(3)
――式の前だから明日もキス以上はまだダメだろうか。
――耐えられない……。
――だめだ……ここでケジメを見せなければ……彼女に引かれる……。
――フローラを抱きしめたくてたまらなくなってしまった……。
――ああ、そうだ……俺にとっては最高に幸せで、我慢の時間だな。
――明日結婚発表した後、何かあったら、俺は自制できるのだろうか。
――自制できる自信が今はない。
――ひとまず寝よう。
――みんな無事で良かったのだ。エイトレンスの民に被害がでなくて本当に良かった。
――フローラの鋭さと賢さも……明日またフローラに会えると思うと、嬉しくてたまらない……。
さっき部屋まで送りとどけたあと、俺はそのまま一度離れたが、すぐに無防備なフローラを引き寄せて、両頬を両手ではさんでキスをした。
そのことを思い出すと……。
――だめだっ!寝れないっ!
こうして結婚発表前夜の夜は過ぎて行った。




